2013年明治神宮野球大会観戦記(3)

更新日:2013年12月9日

※この記事は 野球応援 Advent Calendar 2013の九日目となります。

ようやく、神宮大会観戦記(その1その2)の続きです。

ひょんなことから、沖縄尚学の応援をすることになった私。
応援団のみなさんとは3列ほど間があったのですが、シャイですので、座席はそのままでプレイボールを迎えました。
それはそれで、逆に目立ってしまうような気もしましたが……。

さて、試合は1回表の岩国の先制機をしのいだ沖縄尚学が、その裏に2点を先制。
スタンドもさっそく盛りあがります。

ペットボトルでリズムをとりながら、選手の名前をコールしたり、ハイサイおじさんを歌ったりといった応援はフリーダムな感じで、お世辞にもビシッと決まるという感じではないのですが、自由な分、各自の息があったときや、点が入ったときの盛り上がりがすごかったです。

私にペットボトルを渡してくれたおじさんが中心になって「はいっ、はいっ」「立って、立って」「立ったほうが健康にもいいからね〜」と盛り上げ、「ハイサイおじさん」はまた別のおじさんがみんなを引っ張るように、ときには旋律のみ、ときには歌詞も交えて歌っていました。
ブラスバンドや口トランペットとはまた違う、陽気な雰囲気がありましたね。

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【スタンドの応援風景】

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【たたくだけでなく、振っても音を出せる便利な特製ペットボトル】

ただ、私はというと、シャイですし、少し離れた場所にいたこともあり、着席したままで、声も出さず……。
プレーに対する「お〜」とかいうリアクションの声は少し出てたかもしれませんが、ペットボトルをたたくので精一杯でした。
応援団の役にたっていたのかどうか……。
とはいっても、ペットボトルをたたいり、振ったりして音を鳴らすだけでも、どんどん楽しくなり、試合に引き込まれていったのでした。

2回表には、岩国もすぐに1点を返し、これは打撃戦になるかなと思いました。
しかし、沖縄尚学の打撃力が1枚上でした。
その裏、追加点を奪うと、3回からはマウンドにあがった、ライアン小川のような、つまり、ノーラン・ライアンのようなフォームの山城投手が好投。

4-1で迎えた4回裏には、これまで以上に打線が爆発。
一度火がついたらとめられない感じで、一気に7点を奪いました。
10点差となる最後の得点は、1塁を飛び出したバッタランナーを岩国野手陣が挟むあいだに奪ったもの。
うま〜くとったなあという印象でした。

岩国側からすると、あっという間に大量点を取られてしまった感じだったのではないでしょうか。
そして、もう、スタンドもとまりません。
人数の少なさを忘れさせる盛り上がりだったように思います。
何度もハイサイおじさんが歌われたために、そのちょっぴり独特なリズムに合わせてペットボトルを鳴らすのにも慣れたような気がします。

そして、5回表。
1点をとらないとコールド負けとなる窮地に追い込まれた岩国側のスタンドでも、応援の声が響きます。
この回だったと思うのですが、打球を体に受けた沖縄尚学の山城投手のもとへ岩国の1塁ランナーコーチの選手がさっと駆け寄り、スプレーしてあげていました。

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【山城投手とランナーコーチの田島選手】

「ありがとう〜」「11番、ありがとう!」「いいぞ、いいぞ、岩国」という感謝の言葉が沖縄尚学スタンドから送られます。こういう、選手や応援団が垣根を越える瞬間っていいですよね。

この後、大城投手はそのまま投げきり、ゲームセット。
沖縄尚学が決勝進出を決めました。

いやあ、やはり急遽とはいえ、応援してるチームが勝つとうれしいですね。
前回のブログで書いた、あまり縁起がよくない男(私)がスタンドにいたにもかかわらず、快勝でした。
まあ、こういう客が勝手に考えるジンクス的なことって、自意識過剰なだけで、試合結果とはまったく関係ないと思ってるんですけど、こじつけると楽しいんですよね(笑)。

もちろん、「俺が行くと負けるから行かない」という思考にだけは陥りたくないと思ってます。だって、球場に行くの楽しいですから(←子どもレベルの理由)。

それに、もう私は縁起の悪い男ではありません。草野球ではこの観戦後、2試合連続ノーヒットなのではありますが……。これは単にダメ人間というだけでしょう。

試合後、お祭り騒ぎのスタンドで、おじさんにペットボトルを返しにいくと「明日も頼むよ〜」と言ってくれたのですが、残念ながら都合がつかず……。
優勝を願う言葉を伝えて、お別れしました。

翌日の決勝戦では、日本文理を相手に8点差をひっくり返すという歴史的な大逆転で、沖縄勢初の神宮大会優勝。
スタンドもさらに盛りあがっていたようですね。
行けばよかった……。

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【優勝旗ってかっこいいですよね】

ちなみに、高校の準決勝だけでなく、そのあと行われた大学の準決勝2試合も観戦しました。あまりに寒くて、いったん抜けてバッティングセンターで暖まったりも……。
亜大対桐蔭横浜大の試合では、沖縄尚学ナインが、亜大のスタンドに集まって途中まで観ていました。
延長までもつれたこの試合、タイブレークでタイムリーを打った嶺井選手が沖縄尚学のOBなんですね。
嶺井選手は翌日の決勝でも打点を挙げるなど、沖縄尚学ファンにはたまらない大会になったのではないでしょうか。

沖縄尚学は集中打が魅力の打線、山城投手を中心とした投手陣、さらには守備もいいですし、強いチームですね。
応援団も魅力的だし。私もセンバツでは沖縄尚学を応援したいと思います。
故郷のチーム(出られたらいいな)の次ぐらいに……。

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