2013年出身校都道府県別プロ勝利数ランキング

更新日:2013年12月21日

※この記事は 野球応援 Advent Calendar 2013の二十一日目となります。

今年のプロ野球界では、どの高校のOB投手がもっとも勝ち星を稼いだのか……。

それを調べたのが、先日のブログでした。

結果は広陵が27勝でトップに。

では、県別で見てみると、どのようになるのでしょう。

いったい、みなさんが応援している高校がある都道府県は、どれぐらいの位置にくるのでしょうか。

それを調査するとともに、ついでに、高校での県別勝利数もカウントしてみました。

プロ野球の勝利数と比較し、参考とするためにの数字ですので、対象は、2013年に出場した現役選手が高校生だった1983年春〜2012年夏までの期間です。

そうです、山本昌投手のために、かなりさかのぼることとなりました……。

ちなみに、83年春は彼が高校三年生。

池田が横浜商業を破って夏春連覇を達成した大会です。

つうか、山本昌って、水野と同い年なんですね……。

また、この年の夏には、KKコンビが登場、数々の伝説がはじまったわけですね。

私、もう30代も中盤なのですが、記憶があるのはこの翌年ぐらいからです……。

改めて、山本昌投手、すごいですね。

では、ご覧ください。

2013年シーズンでのプロ野球投手の勝ち星数の出身校(国内のみ)がある都道府県別のランキングです。

なお、成績の見方はこのようになっています。

順位
都道府県 勝敗S(勝利投手の出身校数/人数)
甲子園勝利数(順位) ※1983春〜2012夏

1位〜14位タイ

1位
大阪 53勝41敗7S(11校/14人)
155勝(1位)/春88勝(1位/V4,準V3)/夏67勝(2位/V6,準V1)

1位は大阪。
前田(広/PL学園)、藤浪(神/大阪桐蔭)が2ケタ勝利を挙げたのをはじめ、合計で53勝。
また、14人という勝ち投手の数、さらに、11にわたる出身校数ともに最多でした。
高校野球での30年間に挙げた勝利数もトップで、盤石の強さです。

2位
愛知 46勝58敗41S(10校/11人)
78勝(5位)/春44勝(5位/V2,準V3)/夏34勝(17位/V1)

愛知は新人の小川(ヤ/成章)が勝ち頭。
岩瀬(中/西尾東)、浅尾(中/常滑北[常滑])、森福(ソ/豊川)、千賀(ソ/蒲郡)ら、救援陣が多いのも特徴です。
ただ、2位とはいえ、今シーズン、貯金を作った投手は、小川(16-4)と森福(3-2)のみ。
大きく負け越してしまいました。
来年の巻き返しが期待されますが、愛知出身の投手が多数在籍しているドラゴンズ次第といったところでしょうか。

3位
神奈川 44勝37敗15S(9校/11人)
111勝(3位)/春54勝(3位/V4,準V3)/夏57勝(3位/V1,準V2)

神奈川の勝ち頭は、こちらの新人・菅野(巨/東海大相模)の13勝。
それに次ぐのは成瀬(ロ/横浜)の7勝、山本昌(中/日大藤沢)と涌井(西/横浜)が5勝を記録しています。
成瀬や涌井は、物足りない数字とも言えます。
来季は同僚になるこの二人、県の後輩菅野に負けじと勝ち星を伸ばしてほしいですね。
そして、山本昌は2014年、何勝積み上げるのか。
さらには、楽天に入団する松井(桐光学園)も気になるところです。

4位
北海道 39勝10敗13S(5校/5人)
54勝(21位)/春22勝(14位)/夏32勝(19位/V2,準V1)

北海道は最多の29の貯金を作りました。
これは、田中(楽/駒大苫小牧)の24勝0敗だけでなく、古谷(ロ/駒大岩見沢)の9勝1敗も大きいです。
母校は閉校してしまいますが、古谷は自己最多の勝ち星を挙げ、意地を見せましたね。

5位
広島 36勝31敗57S(4校/7人)
72勝(6位)/春36勝(6位/V2)/夏36勝(16位/V1,準V1)

広陵勢の27勝に他の3校のOBが9勝を追加した広島が3位に食い込みました。
勝利数トップは野村(広/広陵)の12勝でした。

6位 鹿児島 34勝22敗0S  (5校/5人)
66勝(12位)/春21勝(16位/V1,準V1)/夏45勝(7位/準V1)

鹿児島は杉内(巨/鹿児島実)と野上(西/神村学園)がともに11勝で2ケタ勝利をマーク。
ちなみに、国内勢の2ケタ勝利は計16人ですが、2人いるのは、大阪と鹿児島のみでした。

7位
福岡 33勝44敗8S(10校/10人)
60勝(15位)/春20勝(18位/準V1)/夏40勝(10位/V1,準V1)

8位
茨城 26勝22敗2S(9校/10人)
57勝(18位)/春20勝(18位/V1,準V2)/夏37勝(15位/V2,準V1)

9位
兵庫 25勝29敗0S(6校/9人)
91勝(4位)/春52勝(4位/V1)/夏39勝(11位/V1)

7位から9位の3県は、2ケタを挙げた投手はゼロでしたが、福岡と茨城は10人、兵庫は9人と勝利を記録した投手が多く、コツコツ積みあげて上位に食い込んできました。

10位
秋田 24勝20敗11S(3校/3人)
25勝(39位)/春6勝(39位)/夏19勝(38位)

上位に入っている他県と異なり、甲子園では思うような実績を残せていない秋田が、見事10位にランクイン。
高校では30年で春夏合わせて25勝でしたが、プロでは今シーズン、攝津(ソ/秋田経法大付[明桜])が15勝を挙げたのをはじめ、石川(ヤ/秋田商)、石山(ヤ/金足農)の3人で24勝を記録しました。
この3投手はいずれも大学もしくは社会人を経てプロ入り。
攝津と石川は甲子園にも出場しています。

11位
沖縄 22勝15敗0S(7校/7人)
69勝(10位)/春22勝(14位/V3)/夏47勝(4位/V1,準V2)

11位
千葉 22勝36敗14S(6校/6人)
63勝(13位)/春16勝(24位/準V1)/夏47勝(4位/準V2)

13位
埼玉 20勝30敗0S(6校/6人)
57勝(18位)/春27勝(11位/準V2)/夏30勝(23位/準V1)

14位
和歌山 18勝24敗46S(5校/6人)
67勝(11位)/春28勝(10位/V1,準V2/夏39勝(11位/V2,準V1)

11位から14位は、再び、高校野球で好成績をおさめている県が並びました。
ただ、プロで今年勝ち越したのは沖縄のみ。
和歌山など、やや物足りなさも感じてしまいますが、セーブ数は広島に次ぐ2番目の数字を残しています。

14位
宮崎 18勝34敗1S(3校/5人)
40勝(26位)/春14勝(27位)/夏26勝(28位)

高校野球では今年の夏、ついに決勝進出を果たした宮崎が和歌山と並んで14位に入りました。
なお、マサ・ターム(以下:高校野球の30年間の勝利数)では昨年までの成績が対象ですので、悪しからず。
寺原(日南学園)、藤岡、武田(ともに宮崎日大)のソフトバンク勢3人がそれぞれ4勝を挙げましたが、来年は高校生に負けず、もうちょっと勝ち星を期待したいところですね。

続いては、16位から40位まで、一気に見て行くことにします。

16位〜40位タイ

16位
宮城 17勝9敗4S(4校/4人)
60勝(15位)/春19勝(22位/準V1)/夏41勝(8位/準V2)

16位
東京 17勝17敗0S(5校/6人)
148勝(2位)/春56勝(2位/V2,準V3)/夏92勝(1位/V5)

18位
福井 16勝8敗0S(3校/3人)
36勝(30位)/春11勝(31位)/夏25勝(29位)

18位
滋賀 16勝8敗0S(2校/2人)
30勝(37位)/春10勝(33位)/夏20勝(36位/準V1)

18位
長野 16勝8敗0S(2校/2人)
24勝(40位)/春10勝(33位/準V1)/夏14勝(41位)

18位
三重 16勝20敗1S(3校/3人)
29勝(38位)/春16勝(24位)/夏13勝(42位)

16勝を挙げ、18位で並んだのは4県。
福井は内海(巨/敦賀気比)が13勝、滋賀は新人王・則本(楽/八幡商)が15勝、長野は金子(オ/長野商)が15勝と、各チームを牽引した投手の活躍が大きかったですね。
ちなみに、三重は9勝の西(オ/菰野)が勝ち頭でした。

22位
京都 15勝20敗31S(3校/3人)
58勝(17位)/春20勝(18位)/夏38勝(14位/準V3)

23位
静岡 14勝15敗5S(4校/4人)
48勝(23位)/春18勝(23位/V1)/夏30勝(23位/準V1)

24位
岩手 12勝4敗0S(1校/2人)
17勝(45位)/春7勝(36位/準V1)/夏10勝(45位)

岩手は花巻東の菊池(西)と大谷(日)で12勝を記録。
菊池はケガが悔やまれますね。
そして、大谷っていつまで二刀流で行くんでしょうか……。

24位
富山 12勝10敗0S(3校/3人)
12勝(47位)/春5勝(41位)/夏7勝(47位)

富山は高校では30年間で12勝と最下位ですが、今季、プロではそれと並ぶ12勝を記録しました。
高校の12勝のうち、6勝は新湊で、その新湊OBの西野がプロで9勝。
育成入団から5年目の今季、プロ初登板を果たし、一気に花を咲かせています。

24位
愛媛 12勝12敗1S(4校/4人)
71勝(8位)/春30勝(9位/V2,準V1)/夏41勝(8位/V1,準V2)

27位
大分 11勝6敗8S(4校/4人)
31勝(36位)/春6勝(39位)/夏25勝(29位)

27位
鳥取 11勝7敗0S(1校/1人)
13勝(46位)/春5勝(41位)/夏8勝(46位)

29位
奈良 9勝13敗0S(1校/1人)
70勝(9位)/春24勝(12位/V1)/夏46勝(6位/V2)

鳥取は能見(神/鳥取城北)、奈良は三浦(De/高田商)と、勝利を記録したのは各球団のエースのみでした。
奈良は天理、智弁のいわゆる2強OBが0勝だったわけですから、少し意外な感じがしますね。

29位
群馬 9勝21敗0S(2校/3人)
39勝(27位)/春7勝(36位)/夏32勝(19位/V1)

31位
徳島 8勝7敗31S(5校/5人)
63勝(13位)/春31勝(8位/V2,準V1)/夏32勝(19位)

徳島はセーブ数では4位タイ。
日ハム・武田久の31セーブによるものですが、彼の母校・生光学園がいつ私立として徳島初の甲子園出場を果たすのか、気になるところです。今秋は県大会で倒した池田に、四国大会準決勝で敗れたのが痛かったですね……。

31位
栃木 8勝14敗0S(1校/2人)
42勝(24位)/春20勝(18位/準V1)/夏22勝(34位)

33位
熊本 7勝11敗0S(3校/3人)
34勝(32位)/春10勝(33位)/夏24勝(31位/準V1)

34位
石川 6勝9敗0S(3校/4人)
35勝(31位)/春11勝(31位)/夏24勝(31位)

35位
岐阜 5勝1敗0S(1校/1人)
34勝(32位)/春13勝(28位/準V1)/夏21勝(35位)

35位
香川 5勝2敗1S(2校/2人)
33勝(34位)/春13勝(28位/V1)/夏20勝(36位)

35位
山梨 5勝11敗0S(1校/1人)
52勝(22位)/春21勝(16位)/夏31勝(22位)

38位
島根 3勝6敗0S(2校/2人)
18勝(42位)/春5勝(41位)/夏13勝(42位)

38位
長崎 3勝7敗3S(2校/2人)
39勝(27位)/春15勝(26位/V1,準V1)/夏24勝(31位)

40位
佐賀 2勝2敗0S(1校/1人)
33勝(34位)/春5勝(41位)/夏28勝(27位/V2)

40位
新潟 2勝2敗0S(1校/1人)
18勝(42位)/春3勝(47位)/夏15勝(40位/準V1)

さて、最後は……残念ながら勝ち星ゼロだった県です。

来季こそは

42位タイ

42位
高知 0勝1敗1S(0校/0人)
72勝(6位)/春33勝(7位/V1)/夏39勝(11位/V1)

42位
山口 0勝1敗0S(0校/0人)
42勝(24位)/春12勝(30位)/夏30勝(23位/準V1)

42位
青森 0勝0敗0S(0校/0人)
37勝(29位)/春7勝(36位/準V1)/夏30勝(23位/準V2)

42位
山形 0勝0敗0S(0校/0人)
18勝(42位)/春5勝(41位)/夏13勝(42位)

42位
福島 0勝0敗0S(0校/0人)
21勝(41位)/春5勝(41位)/夏16勝(39位)

42位
岡山 0勝0敗0S(0校/0人)
56勝(20位)/春23勝(13位)/夏33勝(18位/準V1)

う〜ん、ゼロ勝勢のなかには、ちょっと意外な県もありますね。

勝敗を決めるのは総合力ですから、プロでの勝利数と高校野球の勝利数が比例しない可能性もあるということですかね。

なんだか、下位に行くにつれて、かなり雑な振り返り方になってしまいましたが、みなさんの都道府県は何勝でしたか?

私は……ゼ、ゼロ。

しかし、落ち込んではいられません。

6県が巻き返すにあたっての期待の星を挙げていくと……。

青森ならオリックスのドラ1吉田(JR東日本/青森山田)、岡山ならカープドラ2の九里(亜大/岡山理大付)、山口ならDeNAドラ2の平田(ホンダ熊本/豊北)といった期待の即戦力新人がいますし。

もちろん、新人だけでなく、すでにプロの世界にいる先輩達も黙っていないでしょう。

たとえば、高知なら今季初登板、初セーブを記録した球界を代表するイケメン松下(西/明徳義塾)とか、プロテクトされてなかったら他球団にとられそうな公文(巨/高知)とかもいますし……。

二神(神/高知)や甲藤(オ/高知)や田川(ヤ/高知中央)もなんとか出てきてほしいですね。

あ、もう全員言っちゃった!

他の県だと、福島には小松(オ/勿来工)ですとか、高校時代から名を馳せる歳内(神/聖光学院)がいますし、あと、山形も長谷川(ソ/酒田南)が首位打者ですよ! ←野手だよ!

カープの梅津(上山明新館)やケガから復帰したヤクルトの山本(酒田南)に期待しましょう!

応援してますよ!

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