21世紀以降に甲子園で活躍している高校を地区別に調べてみた! 完全版

更新日:2014年8月5日

今年で96回目を迎える全国高校野球選手権。
21世紀に入ってから、早くも14回目の大会となります。
21世紀生まれの球児が登場するのも、もうすぐですね……。

今回は、全国49地区の21世紀に入ってからの勢力図を夏の大会に絞ってまとめてみました。
もちろん、世紀が変わったからと言って、
各地区の勢力に明確な変化があるわけでもないですが、
個別の大会にスポットをあてるのではなく、
トータルの数字を見ることで、
ある程度見えてくることもあるのではないかと……。
また、参考までに過去30年間の成績も簡単にまとめました。

ところで、集計は終わっているのですが、テキスト化に時間がかかっており、
今回は北海道と東北のみのアップです。
開幕に間にあうのでしょうか……。

追記:関東を追加しました! あとはいつになることでしょう……。(8/4)
北信越を追加しました! 組み合わせが決まってしまった……。(8/6)
東海を追加しました!(8/7)
近畿を追加しました! あと少し……。(8/7)
中国を追加しました! 開幕しちゃう……。(8/9)
九州を追加しました! 順延かあ……(8/9)

※出場校は2013年まで。校名の前の☆があるのは21世紀以降の優勝校、★は同じく準優勝校。埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪、兵庫は第90回記念大会(2008年)に地区を分割して2校出場
※上位1校割合および上位2校割合は、21世紀以降の地区勝利数で勝利数1位校および勝利数1位校+2位校の勝利数が占める割合。
※今大会代表の▽は初出場、▼は21世紀以降初めての出場。その他のチームの出場回数は21世紀以降(今回も含む)、カッコ内は21世紀以降の勝利数。

北北海道
21世紀以降成績:3勝(46位)
出場校:8校(旭川工3、旭川大2、白樺学園2、駒大岩見沢2、帯広三条、旭川北、旭川実、帯広大谷)
勝利校:2校
上位進出:ー
1位:駒大岩見沢・2勝/2位:白樺学園・1勝
上位1校割合:66.7%/上位2校割合:100%
今大会代表:▽武修館
直近30年成績:11勝(47位)

◆1984〜2000年までが8勝なのに対して、2001年以降は3勝。このうち2勝をあげているのは、2007年に北北海道へ編入された駒大岩見沢です。同校は廃校となり、残念ながらもう2度と甲子園で見ることはできません。初めての代表の座を掴んだ武修館は、21世紀以降、9校目の出場校。これは富山と大分の10校に続く数字です。初出場の勢いにのって、武修館が北北海道の「新しい顔」となるでしょうか。

南北海道
21世紀以降成績:15勝(16位)/V2回、準V1回
出場校:4校(☆☆★駒大苫小牧6、札幌第一3、北海2、北照2)
勝利校:2校
上位進出:優勝1校(駒大苫小牧2)、準優勝校(駒大苫小牧)
1位:駒大苫小牧・14勝/2位:札幌第一・1勝
上位1校割合:93.3%/上位2校割合:100%
今大会代表:▼東海大四
直近30年成績:21勝(35位)/V2回、準V1回

◆21世紀以降に15勝、全国で16位と好位置につけています。ご存知のとおり、2004年から3年連続で決勝進出を果たした駒大苫小牧の活躍が大きく、同校の14勝はその3年間で稼いだもの。ただ、この3大会以外で南北海道勢が初戦突破したのは2009年の札幌第一のみで、2010年以降は勝利から遠ざかり、物足りなさも感じてしまいます。21年ぶりの出場となる東海大四が、前回に続いて初戦を突破し、21世紀南北海道勢3校目の勝利校となるか、注目です。

青森
21世紀以降成績:23勝(3位)/準V2回
出場校:4校(青森山田7、★★八戸学院光星4、八戸工大一、聖愛)
勝利校:4校
上位進出:準優勝1校(八戸学院光星2)、8強1校(八戸学院光星2)
1位:八戸学院光星・13勝/2位:青森山田・7勝
上位1校割合:56.5%/上位2校割合:87%
今大会代表:八戸学院光星/5回目(13勝)
直近30年成績:32勝(19位)/準V2回

◆21世紀以降の勝利数は全国で堂々の3位。13勝を挙げている今回の代表校・八戸学院光星と7勝でそれに続き、2004年からは6年連続出場も達成している青森山田の2強に加え、昨年は初出場した聖愛が2勝、4年前には八戸工大一も初戦突破しています。3校以上が勝っているのは北海道・東北では青森のみで、初戦敗退も2004年(青森山田)だけと安定感も十分です。特に八戸学院光星は21世紀以降の4度の出場ではいずれも準々決勝以上に進出しており、選抜では2回戦で優勝した龍谷大平安に敗れましたが、上位進出、さらには悲願の初優勝が期待されます。ところで、青森は東北地区で唯一、選抜での21世紀枠の選出がありません。他県の推薦校との兼ね合いもあるとは言え、これってどうなんでしょうね……。

岩手
21世紀以降成績:8勝(40位)
出場校:4校(盛岡大附5、花巻東5、一関学院2、専大北上)
勝利校:2校
上位進出:4強1校(花巻東2)
1位:花巻東・7勝/2位:一関学院・1勝
上位1校割合:87.5%/上位2校割合:100%
今大会代表:盛岡大附/6回目(0勝)
直近30年成績:13勝(44位)

◆2009年と昨年の2度4強に進出している花巻東が県トップの7勝を挙げています。今年は同校と2強態勢を築いている盛岡大附が21世紀以降6度目の代表になり、出場回数では1歩リードを奪いました。ただ、勝利数の2位は一関学院の1勝。盛岡大附は昨春に甲子園初勝利を達成しましたが、夏の大会は1995年の初出場以来7連敗中で、全国の実績では花巻東に大きくリードを許している状況です。しかしながら、好投手を擁する今回のチームが2強の一角としての意地を見せ、夏初勝利を掴めば、今までの鬱憤を一気に晴らす快進撃を見せてくれるかもしれません。

秋田
21世紀以降成績:3勝(46位)
出場校:6校(秋田商5、金足農2、本荘2、能代商[現・能代松陽]2、秋田、明桜)
勝利校:2校
上位進出:ー
1位:能代商・2勝/2位:秋田商・1勝
上位1校割合:66.7%/上位2校割合:100%
今大会代表:▽角館
直近30年成績:19勝(38位)

◆2000年までの17年間で16勝をしているのに対して、21世紀以降はわずか3勝。しかし、その3勝は20011年に県勢の初戦敗退を13年連続でストップさせた能代商(現・能代松陽)の2勝と、翌年に連続の初戦突破を果たした秋田商の1勝です。昨年は秋田商が富山第一に敗れ、1989〜1993年に4年連続初戦突破をして以来となる3年連続の初戦突破はなりませんでしが、暗黒期は抜け出していると言えるのではないでしょうか。秋田からは1985年以来の初出場校となる角館には、連敗を防いで勝利を上乗せしてほしいところです。

山形
21世紀以降成績:9勝(34位)
出場校:5校(酒田南7、日大山形3、羽黒、山形中央、鶴岡東)
勝利校:2校
上位進出:4強1校(日大山形)、8強1校(日大山形)
1位:日大山形・6勝/2位:酒田南・3勝
上位1校割合:66.7%/上位2校割合:100%
今大会代表:山形中央/2回目(0勝)
直近30年成績:16勝(40位)

◆第1回からの夏の甲子園勝利数が20で全国最下位の山形。そのうち直近30年に16勝を挙げており、昨年は日大山形がベスト4に進出、県の最高記録を塗り替えました。日大山形は昨年と2006年に3勝ずつを記録、酒田南が2004〜5年にマークした3勝と合わせて、山形勢は21世紀以降に9勝しています。このペースで積み重ねていけば、最下位脱出も近いのではないでしょうか。今回の代表校は山形中央。21世紀枠で初めて甲子園に出場し、見事夏にも戻って来た2010年以来の夏の甲子園です。絆枠で出場した昨春には甲子園初勝利も飾っています。果たして、夏も初勝利を掴むことができるでしょうか。

宮城
21世紀以降成績:21勝(5位)/準V1回
出場校:4校(仙台育英7、★東北4、仙台西、古川工)
勝利校:2校
上位進出:準優勝1校(東北)、8強1校(東北)
1位:東北12勝/2位:仙台育英9勝
上位1校割合:57.1%/上位2校割合:100%
今大会代表:▽利府
直近30年成績:41勝(9位)準V2回

◆「2強」という言葉を聞くと、宮城の2校、東北&仙台育英を思い出す方も多いかと思います。2001年以降に2校が9勝以上を挙げているのは、天理と智弁学園が9勝でトップに並んでいる奈良と宮城だけです。東北、仙台育英ともに甲子園でも安定した成績を残していると言えます。また、1983年の仙台商を最後に「2強」以外の宮城勢は勝利を手にしていません。しかし、今回は3年ぶりに2強以外のチームが出場します。この「3年ぶり」という短いスパンで2強以外が出場するのは、1969年以来のことです。もしかすると、2強の牙城はやや崩れつつあるのかもしれませんね。今回の代表は利府。2009年春には21世紀枠で出場し、ベスト4進出という快挙を達成しました。選抜の歴史を通して、2強以外で勝利を記録している宮城勢はこのときの利府と2005年に同じく21世紀枠で出場した一迫商だけです。夏も初出場で初勝利を挙げ、さらには2009年春のような快進撃の再現がなるか、注目されます。

福島
21世紀以降成績:12勝(26位)
出場校:3校(聖光学院10、日大東北2、光南)
勝利校:1校
上位進出:8強1校(聖光学院2)
1位:聖光学院・12勝
上位1校割合:100%
今大会代表:聖光学院/11回目(12勝)
直近30年成績:15勝(41位)

◆今夏は聖光学院が8年連続の出場を決め、21世紀以降では11回目の代表となりました。これは全国最多の出場回数です。2000年までの17年間では3勝のみだった福島勢でしたが、初出場だった2001年と2009年以外はすべて初戦突破という安定感ある聖光学院の活躍によって勝利数を伸ばしています。また、甲子園で勝っているのも同校だけで、現在、もっとも崩れにくい1強状態の地区と言えるでしょう。いや、今年の予選は崩れかけたのではありますが、4点差を9回に追いつくあたりが、強固さを物語っているというか……。これまでの聖光学院の最高成績は2008年と2010年のベスト8。今回、3度目の正直で準々決勝の壁を越えることができるでしょうか。

茨城
21世紀以降成績:14勝(18位)/V1回
出場校:4校(☆常総学院9、藤代2、下妻二、水城)
勝利校:2校
上位進出:優勝1校(常総学院)、8強1校(常総学院)
1位:常総学院・13勝/2位:藤代・1勝
上位1校割合:92.9%/上位2校割合:100%
今大会代表:藤代/3回目(1勝)
直近30年成績;40勝(11位)/V2回、準V1回

◆茨城は21世紀以降、常総学院が9度出場しており、勝利数も9割以上を占めています。全国有数の独占県ですが、今回は藤代が3度目の代表の切符を手にしました。常総学院以外で勝利しているのは藤代だけですが、同校が過去2回で1勝なのに対して、常総学院は13勝で優勝も果たしています。この夏は予選準決勝で常総学院に快勝した藤代が、1強時代に終止符を打つことができるかどうかといった感じでしょうか。

栃木
21世紀以降成績:14勝(18位)
出場校:7校(作新学院4、佐野日大2、宇都宮南2、文星芸大付2、小山西、小山、白鴎大足利)
勝利校:4校
上位進出:4強1校(作新学院)、8強1校(作新学院)
1位:作新学院・9勝/2位:文星芸大付・3勝
上位1校割合:64.3%/上位2校割合:85.7%
今大会代表:作新学院/5回目(9勝)
直近30年成績:23勝(33位)

◆栃木は1984年から2010年までの勝利数は14でしたが、この3年間で作新学院が一気に9勝を積み重ねました。今年も作新学院が代表として出場します。昨年の3年連続出場は栃木史上初で、今回、さらにその記録を伸ばしました。2011年は38年ぶりに夏の勝利を掴んだ勢いでベスト4進出した同校。この年から勝ち星が4、3、2と減っているのが気になりますが、今年は選抜ベスト4の佐野日大を決勝で破っての出場ですので、上位進出が期待されます。4、3、2の次にはどの数字が入ることになるでしょうか。

群馬
21世紀以降成績:16勝(14位)/V1回
出場校:8校(桐生第一4、前橋商3、前橋工、桐生市商、東農大二、健大高崎、高崎商、☆前橋育英)
勝利校:6校
上位進出:優勝1校(前橋育英)、4強1校(桐生第一)
1位:前橋育英・6勝/2位:桐生第一・5勝
上位1校割合:37.5%/上位2校割合:68.8%
今大会代表:健大高崎/2回目(1勝)
直近30年成績:38勝(14位)/V2回

◆昨年、前橋育英が初出場初優勝の快挙を達成した群馬。同校が勝利数で一気にトップに立ちました。今年はその前橋育英を3回戦で降した健大高崎が代表に。群馬勢は21世紀に入ってからの出場8校中6校が勝利しており、これは静岡と福岡に続く3位タイの成績です。つまり、どこが代表になってもある程度は結果を出していると言えます。1大会に2勝以上したのは2003年の桐生第一と昨年の前橋育英のみですが、今回の健大高崎は、あの校歌を何度歌うことになるのでしょう。そして、群馬県勢による連覇を達成することができるのでしょうか。

埼玉
21世紀以降成績:8勝(40位)
出場校:5校(浦和学院7、花咲徳栄2、聖望学園2、本庄一2、春日部共栄)
勝利校:3校
上位進出:8強1回(聖望学園)
1位:浦和学院・4勝/2位:聖望学園・2勝
上位1校割合:50%/上位2校割合/75%
今大会代表:春日部共栄/2回目(0勝)
直近30年成績:30勝(24位)/準V1回

◆21世紀以降は通算8勝で、関東地区では最下位に甘んじている埼玉勢。昨年選抜を制した浦和学院が夏は初戦で姿を消したように、選抜では17勝を挙げているのに対して、夏はなんとも寂しい数字になっています。今回は、1993年に埼玉勢の夏最高記録に並ぶ準優勝を果たした春日部共栄が代表。初戦を突破すれば、同校は春夏通算10勝目となりますが、21年前のようにさらに勝ち進んで県勢の勝利数を一気に伸ばしたいところです。

千葉
21世紀以降成績:19勝(8位)
出場校:8校(木更津総合4、千葉経大付3、習志野2、拓大紅陵、銚子商、市船橋、八千代東、成田)
勝利校:5校
上位進出:4強2校(千葉経大付、成田)、8強1校(習志野)
1位:習志野、千葉経大付・5勝
上位1校割合:26.3%/上位2校割合:52.6%
今大会代表:▽東海大望洋
直近30年成績:48勝(4位)/準V2回

◆千葉は上位2校の割合が52.6%で全国で2番目に低い数字なのに対して、勝利数は19で全国8位につけています。また、これまでに出場した8校中5校が勝利し、3校はベスト8以上を経験しています。全国屈指の層の厚さを誇っていると言え、今回の代表、東海大望洋は初出場ながらも好成績をおさめる可能性が十分にあります。ただ、千葉勢は21世紀以降の勝利数が8位、直近30年では48勝で4位と素晴らしい成績を残している一方で、1974年の銚子商に続いて習志野が県勢2連覇を達成した1975年以来、優勝からは遠ざかっています。果たして今回、初出場初優勝はなりますでしょうか。

東東京
21世紀以降成績:21勝(5位)
出場校:7校(帝京5、修徳2、関東一2、城東、雪谷、国士舘、成立学園)
勝利校:4校
上位進出:4強1校(帝京)、8強3校(帝京3、修徳、関東一)
1位:帝京・12勝/2位:関東一・5勝
上位1校割合:57.1%/上位2校割合:81%
今大会代表:▽二松学舎大付
直近30年成績:49勝(3位)/V2回

◆1995年に優勝した帝京を最後に決勝進出がないとは言っても、ベスト8以上には4回進出し、全国5位の21勝をマークしている東東京勢。今回は11度目の決勝進出でついに勝利を掴んだ二松学舎大付が初出場します。1982年、現在の市原監督がエースだった選抜の初出場時は準優勝に輝いた同校。夏は勝利をもぎとることができるでしょうか。

西東京
21世紀以降成績:26勝(2位)/V3回
出場校:5校(☆☆日大三8、☆早稲田実2、桜美林、創価、日大鶴ケ丘)
勝利校:4校
上位進出:優勝2校(日大三2、早稲田実)、8強1校(日大三)
1位:日大三・16勝/2位:早稲田実・8勝
上位1校割合:61.5%/上位2校割合/92.3%
今大会代表:日大鶴ケ丘/2回目(0勝)
直近30年成績:44勝(8位)/V3回

◆21世紀以降、勝利数で全国2位につけている西東京。2000年までの17年間で18勝だったのに対して、21世紀以降は優勝3回、26勝とインパクトのある活躍を見せています。圧倒的な強さを見せ16勝を挙げている日大三とそれに続く8勝の早稲田実、この2校が出場回数、勝利数ともに引っ張っている状態でしたが、今回は日大鶴ケ丘が6年ぶりに代表の座につきました。前回の出場では初戦敗退しており、初出場だった1990年以来の甲子園勝利を目指すことになります。

神奈川
21世紀以降成績:27勝(1位)/準V1回
出場校:6校(横浜6、桐光学園4、横浜商大、慶応、横浜隼人、★東海大相模)
勝利校:5校
上位進出:準優勝1校(東海大相模)、4強1校(横浜2)、8強(横浜,慶応、桐光学園)
1位:横浜12勝/2位:桐光学園7勝
上位1校割合:44.4%/上位2校割合:70.4%
今大会代表:東海大相模/2回目(4勝)
直近30年成績 53勝(2位)V1回、準V1回

◆西東京を1勝抑えて、21世紀以降の勝利数全国ナンバー1の座に君臨する神奈川勢。西東京が3度優勝しているのに対して、神奈川勢の決勝進出は今回の代表校・東海大相模が準優勝した1回のみ。物足りなさはありますが、13回中10回で初戦を突破、準々決勝以上に6度残っている安定感は群を抜いています。前回出場した2010年には準優勝、翌2011年には選抜を制している東海大相模が、どこまで上位に食い込んでくるか、そして、春夏連覇した1998年の横浜以来となる夏の甲子園制覇を成し遂げるか注目です。

山梨
21世紀以降成績:13勝(22位)
出場校:6校(日本航空4、東海大甲府3、山梨学院大付2、日川2、甲府工、甲府商)
勝利校:4校
上位進出:4強1校(東海大甲府2)
1位:東海大甲府・8勝/2位:日本航空・3勝
上位1校割合:61.5%/上位2校割合:84.6%
今大会代表:東海大甲府/4回目(8勝)
直近30年成績 :32勝(19位)

◆山梨は、東海大甲府が日本航空を相手に大逆転劇を演じ、21世紀以降4度目の代表の座を勝ち取りました。東海大甲府は過去3度の出場中、2度ベスト4に残っており、勝利数ではダントツのトップに立っています。今回、出場回数でも日本航空と並んでトップに立ちました。山梨勢はこれまでの歴史で春夏通じて決勝進出がなく、準決勝進出が最高成績です。そして、春夏計7回のベスト4のうち、春2回、夏3回は東海大甲府によるもの。山梨勢でもっとも全国の舞台に強い東海大甲府が、今回は準決勝の壁を打ち崩すことができるでしょうか。

新潟
21世紀以降成績:9勝(34位)/準V1回
出場校:5校(★日本文理6、新潟明訓4、十日町、中越、新潟県央工)
勝利校:2校
上位進出:準優勝1校(日本文理)、8強1校(新潟明訓)
1位:新潟明訓5勝/2位:日本文理4勝
上位1校割合:55.6%/上位2校割合:100%
今大会代表:日本文理/7回目(4勝)
直近30年成績:15勝(41位)/準V1回

◆選抜の実績では唯一勝利を挙げている日本文理(5回出場)が他を圧倒している新潟勢。夏は日本文理と新潟明訓の2強が出場回数、甲子園勝利数ともに覇権を争っている状態で、他校は1994年に中越が2勝したのを最後に甲子園での勝利がありません。また、21世紀以降、日本文理が準優勝した2009年の4勝だけなのに対し、出場回数で下回っている新潟明訓は5勝しており、勝利数ではトップに立っています。今回は、日本文理が初出場を狙った関根学園に土壇場まで追い込まれるも、逆転サヨナラ3ランで代表になり、夏春連続甲子園出場中の底力を見せつけました。新潟からの夏の連続出場は1985、86年の中越以来なく、2009年からは新潟明訓と日本文理が交互に出場していましたが、今回、ついに連覇が達成されました。一度は終わりかけた日本文理の夏が、どこまで続くでしょうか。

長野
21世紀以降成績:5勝(44位)
出場校:9校(松商学園3、塚原青雲(現・創造学園)2、佐久長聖2、長野工、松代、長野日大、松本工、東京都市大塩尻、上田西)
勝利校:4校
上位進出:ー
1位:長野日大2勝/2位:佐久長聖、松代、創造学園1勝
上位1校割合:40%/上位2校割合:60%
今大会代表:佐久長聖/3回目(1勝)
直近30年成績:14勝(43位)

◆21世紀以降、9校が代表になり、10校の大分、富山に次ぐ3位タイの激戦区となっている長野。出場回数が最多でも3回というのも、福岡に次いで2位タイの少なさです。今回は佐久長聖が代表になり、松商学園と並んで出場回数トップに躍り出ました。長野勢は21世紀以降に準々決勝進出がなく、最高が2勝した長野日大などの3回戦進出とやや寂しい結果に終わっています。今回出場する佐久長聖が初出場し(当時の校名は佐久)、ベスト4に進んだ1994年以来の上位進出に期待したいところです。

富山
21世紀以降成績:6勝(43位)
出場校:10校(富山商3、高岡商2、滑川、福岡、桜井、南砺福野、砺波工、新湊、富山工、富山第一)
勝利校:4校
上位進出:8強1校(富山第一)
1位:富山商、富山第一2勝
上位1校割合:33.3%/上位2校割合:66.7%
今大会代表:富山商/4回目(2勝)
直近30年成績:9勝(48位)

◆昨年、初出場の富山第一が県勢として40年ぶりに準々決勝へ進出した富山。21世紀以降だけで10校が代表になった全国一の激戦区です。今回はその間に複数回出場を果たしている2校の決勝となり、富山商が高岡商を降して、3年連続出場を果たした2004年以来の代表に。通算出場回数でも16回で高岡商と並んでトップに立ちました。直近30年間の勝利数が1ケタなのは鳥取と富山のみですが、ここ3年間で富山第一と新湊が計3勝を積み重ねています。通算では県勢単独最多の7勝を記録している富山商も意地を見せたいところですね。春の北信越大会では決勝進出を果たしている同校が、県勢の勝利数を伸ばし、21世紀以降の勝利数で昨年並ばれた富山第一を引き離すか、注目です。

石川
21世紀以降成績:11勝(28位)
出場校:4校(遊学館5、金沢5、星稜2、日本航空石川)
勝利校:3校
上位進出:8強1校(遊学館)
1位:金沢、遊学館5勝
上位1校割合:45.5%/上位2校割合:90.9%
今大会代表:3回目(0勝)
直近30年成績:24勝(31位)/準V1

◆星稜と金沢の2強体制から、新星・遊学館の出現で3強時代に突入している石川。3校以外の出場は、2009年の日本航空石川のみ。今回は4年ぶりに3強の壁が崩れるかと思われましたが、ご存知の通りのまさかの大逆転劇で星稜が2年連続出場を勝ち取りました。長年石川勢をリードしてきた同校ですが、21世紀以降に限ると、3強のなかではもっとも少ない3回目の出場。また、1998年以来、春夏ともに甲子園での勝利がありません。大逆転劇の勢いに乗って、16年ぶりの勝利、さらには県勢初の決勝進出を果たした1995年のような快進撃を見せてくれますでしょうか。

福井
21世紀以降成績:10勝(30位)
出場校:3校(福井商9、福井工大福井3、敦賀気比)
勝利校:2校
上位進出:ー
1位:福井商8勝/2位:福井工大福井2勝
上位1校割合:80%/上位2校割合:100%
今大会代表:敦賀気比/2回目(0勝)
直近30年成績:27勝(29位)

◆21世紀以降、代表校が3校しか誕生していない福井。これは福島、奈良、高知と並んで全国最少です。今回は敦賀気比が2回目の代表の座を掴みました。3校の出場回数にはやや差がありますが、1強状態もしくは2強状態になっている他の3地区と比べると、敦賀気比が今回代表になったことで、もっともバランスがとれていると言えますね。それにしても、選抜では2001年以降県トップの4度出場で2010年にはベスト8、昨春は4強に進出と好成績をおさめている敦賀気比が21世紀の夏はまだ2回目で甲子園未勝利というのが意外ですね。8強に進出した1997年以来の夏の勝利がかかります。また、福井勢は21世紀以降、夏は3回戦進出が最高です。昨春のような活躍を見せて、1995年から4強(敦賀気比)、4強(福井商)、8強(敦賀気比)と続いた時代を再来させたいところですね。

静岡
21世紀以降成績:17勝(13位)/準V1回
出場校:8校(★常葉菊川3、常葉橘3、静岡2、静岡市立、興誠、東海大翔洋、静清(静清工)、静岡商)
勝利校:7校
上位進出:準優勝1校(常葉菊川)、4強1校(常葉菊川)
1位:常葉菊川8勝/2位:静岡、東海大翔洋、常葉橘2勝
上位1校割合47.1:%/上位2校割合:58.8%
今大会代表:静岡/3回目(勝)
直近30年成績:29勝(25位)/準V1回

◆静岡は21世紀以降に8校が出場、うち7校が勝利を手にしています。この数字は福岡と並びトップタイで、どこが代表になっても、安定した戦力があると言えます。そんななか、今回は古豪・静岡が代表になり、2001年以降の出場回数を3回として、常葉勢2校と並びました。21世紀以降は静岡と新鋭の2校が軸になっている感じですね。ただ、勝利数では準優勝と4強が各1回の常葉菊川が他校に水を開けており、選抜でも4回出場、優勝1回と飛び抜けた実績を残しています。通算の出場回数と勝利数ではそれぞれトップの23回、22勝を誇り、夏唯一の優勝経験校でもある静岡が、21世紀以降の勝ち星でどこまで常葉菊川に迫ることになるでしょうか。

愛知
21世紀以降成績:13勝(22位)/V1回
出場校:6校(愛工大名電6、☆中京大中京3、東邦2、弥富[現・愛知黎明]、大府、至学館)
勝利校:2校
上位進出:優勝1校(中京大中京)、8強1校(中京大中京)
1位:中京大中京10勝/2位:東邦3勝
上位1校割合:76.9%/上位2校割合:100%
今大会代表:東邦/3回目(3勝)
直近30年成績;31勝(22位)

◆愛知は今世紀に入ってからの出場回数で愛工大名電が飛び抜けていますが、1988年以来夏の勝利から遠ざかっています。2001年以降、5回以上出場して勝利がないのは、同校以外では今夏初勝利を狙う盛岡大付のみ。選抜では優勝1回、準優勝1回と輝かしい成績を残しているのに、なんとも不思議なものです。そのため、いびつな構造になっており、勝利数で他を圧倒してトップに立っているのは、出場回数3回で優勝1回、8強1回をはじめ10勝を挙げている中京大中京です。また、2位は愛工大名電、中京大中京とともに長年愛知をリードしてきた東邦の3勝。勝利をマークしているのは、この2チームのみとなっています。今回は、東邦が代表の座を掴みました。これで21世紀3回目の出場となり、出場回数は中京大中京と並ぶ2位となったわけですが、近年の出場回数では愛工大名電、甲子園での実績では中京大中京に差をつけられています。東邦としては、久しぶりの上位進出をしたいところですね。

岐阜
21世紀以降成績:9勝(34位)
出場校:7校(県岐阜商4、土岐商2、大垣日大2、市岐阜商2、岐阜三田、中京、関商工)
勝利校:5校
上位進出:4強1校(県岐阜商)、8強1校(大垣日大)
1位:大垣日大、県岐阜商3勝
上位1校割合:33.3%/上位2校割合:66.7%
今大会代表:大垣日大/3回目(3勝)
直近30年成績:18勝(39位)

◆今回の代表は、2007年に春夏ともに初出場すると春は準優勝、夏は8強といきなり上位進出を果たした大垣日大。昨年からの連続出場となり、夏の出場回数を3回にしました。岐阜の高校野球界を長年にわたってリードしている県岐阜商とともに、21世紀の岐阜勢の顔になっている感もありますね。また、岐阜勢は、2007年からの4年間で8勝を積み重ねたものの、現在3年連続初戦敗退中です。大垣日大が初戦を突破して県勢の連敗をストップすれば、2001年以降の勝利数で同校が単独トップに立つことになります。今回、いくつ勝ち星を重ねることになるのか、見ものですね。

三重
21世紀以降成績:1勝(49位)
出場校:9校(三重3、宇治山田商2、菰野2、四日市工、久居農林、鈴鹿、いなべ総合、伊勢工、松阪)
勝利校:1校
上位進出:ー
1位:三重1勝
上位1校割合:100%
今大会代表:三重/4回目(1勝)
直近30年成績:13勝(44位)

★21世紀に入ってからこれまでに9校が出場するも、全国の壁にはね返され、2009年に三重が1勝したのみにとどまっている三重勢。2000年までの17年間には12勝していましたが、どうも近年急ブレーキがかかってしまっている状態です。また、選抜では2001年以降に4勝をしていますので、なんとか夏も勝利数を伸ばしたいところですね。今回の代表は、唯一の勝ち星を挙げていて、出場回数でも一歩抜け出している三重。3季連続の出場ですが、昨夏と今春は初戦で敗れているだけに、その分も反撃に期待しましょう。

滋賀
21世紀以降成績:10勝(30位)/準V1回
出場校:6校(★近江5、北大津3、八幡商2、光泉、滋賀学園、彦根東)
勝利校:3校
上位進出:準優勝1校(近江)
1位:近江6勝/2位:八幡商、北大津2勝
上位1校割合:42.9%/上位2校割合:60%
今大会代表:近江6回目(6勝)
直近30年成績;20勝(36位)/準V1回

◆長年京都と代表の座を争っていたこともあり、甲子園初勝利は1979年と全国でもっとも遅かった滋賀勢。以後の通算勝利数トップ3は近江、八幡商、比叡山ですが、比叡山は1999年を最後に甲子園出場がなく、代わって2004年初出場の北大津が台頭している感があります。今回の代表は、その北大津を決勝で破った近江。県勢最高成績となる準優勝を果たした2001年をはじめ、21世紀以降6度目の出場となりました。6年ぶりの出場となるわけですが、同校は1992年から2008年の間に9回出場し、3年続けて代表を逃したことがなかったので「久しぶり」な感じもしますね。なお、初勝利を挙げた1979年からの10年間で、滋賀勢はそれまでの鬱憤を晴らすかのように15勝を記録しています。2001年のように上位進出を果たして、新たな時代を築いていきたいところですね。

京都
21世紀以降成績:15勝(16位)/準V1回
出場校:4校(龍谷大平安5、★京都外大西4、福知山成美3、東山)
勝利校:3校
上位進出:準優勝1校(京都外大西)、8強1校(福知山成美)
1位:京都外大西7勝/2位:龍谷大平安5勝
上位1校割合:46.7%/上位2校割合:80%
今大会代表:龍谷大平安/6回目(5勝)
直近30年成績:37勝(15位)/準V3回

◆今春、38回目の出場にして選抜初優勝を果たした龍谷大平安が、夏は2年ぶりに甲子園へ乗り込むことになった京都勢。2001年以降は15勝をマークしていますが、2008年以降は1勝のみとやや停滞気味です。この1勝を挙げている龍谷大平安が21世紀以降の出場回数でトップに立っており、今回その数字を6に伸ばしました。通算でも33回目でダントツの出場回数を誇る同校ですが、時代別で見ると戦前=10回、戦後〜1970年=14回だったのに対して、1971〜2000年は3回のみでした。そう考えると、21世紀に入ってから完全に復活してきた感じですね。ただ、2001年以降の勝利数では準優勝を経験している京都外大西にトップの座を譲っています。龍谷大平安が今回、いくつ勝利数を伸ばすのか、そして同校初の春夏連覇を達成することになるのか、注目です。

大阪
21世紀以降成績:22勝(4位)/V2回
出場校:7校(☆☆大阪桐蔭6、PL学園3、上宮太子、金光大阪、近大付、履正社、東大阪大柏原)
勝利校:4校
上位進出:優勝1校(大阪桐蔭2)、4強1校(大阪桐蔭)
1位:大阪桐蔭18勝/2位:PL学園2勝
上位1校割合:81.8%/上位2校割合:90.9%
今大会代表:大阪桐蔭7回目(18勝)
直近30年成績:63勝(1位)/V5回、準V1回

◆直近30年に63勝で全国1位の成績を残している大阪勢。21世紀以降は、22勝で4位につけています。このうち、18勝が大阪桐蔭によるもので、高校別では全国1位の成績です。その一方で、同校以外では2勝(PL学園)が最高というのは意外ですね。また、準優勝した今春をはじめ、選抜は大阪桐蔭を上回る6度出場している履正社が夏は1度だけにとどまっています。大阪桐蔭が府大会、さらには甲子園の実績でも他校を圧倒している状況ですね。この夏も大阪桐蔭が制して、1983〜85年のKKコンビを擁したPL学園以来となる3年連続出場を決めました。PL学園は優勝→準優勝→優勝でしたが、大阪桐蔭も同様に2年ぶりの全国制覇を成し遂げることができるでしょうか。

兵庫
21世紀以降成績:16勝(14位)
出場校:8校(報徳学園5、東洋大姫路3、神港学園、姫路工、加古川北、関西学院、滝川二、西脇工)
勝利校:5校
上位進出:4強1校(報徳学園)、8強2校(東洋大姫路2、報徳学園)
1位:報徳学園7勝/2位:東洋大姫路6勝
上位1校割合:43.8%/上位2校割合:81.3%
今大会代表:▽神戸国際大付
直近30年成績:39勝(12位)/V1回

◆兵庫大会は神戸国際大付が優勝、昨年の西脇工に続いて、2年連続で初出場校が甲子園に出場することになりました。これは、兵庫以外だと北北海道だけという珍しさです。神戸国際大付は21世紀以降、兵庫からの9校目の出場校になりました。勝利数で1、2位の報徳学園と東洋大姫路が出場回数でも他校をリードしていますが、かなり横並びになっている感じがしますね。また、2001年〜昨年までに出場した8校のうち、5校が甲子園で勝利をおさめています。どこが代表になってもある程度の戦力は有していると言えますが、複数勝利を挙げているのは報徳学園と東洋大姫路のみとなっています。2005年春には初出場でベスト4の実績も残している神戸国際大付が、初めての夏でも同様に上位に進むことができるでしょうか。

奈良
21世紀以降成績:18勝(11位)
出場校:3校(天理7、智弁学園5、桜井)
勝利校:2校
上位進出:8強2校(天理2、智弁学園)
1位:天理、智弁学園9勝
上位1校割合:50%/上位2校割合:100%
今大会代表:智弁学園6回目(9勝)
直近30年成績:46勝(6位)/V2回

◆2強(天理、智弁学園)+1(郡山)という状況が長年続いていた奈良。21世紀以降は郡山の出場がなく、完全な2強状態になっていましたが、昨年、桜井が初出場を果たしたことが話題になりました。しかし、2強以外の21世紀初勝利は残念ながらお預けに。今年は再び2強が各校の前に立ちはだかり、天理との決勝戦を制した智弁学園が春夏連続の出場を決めました。21世紀に入って甲子園出場回数は今回で1回差に迫った智弁学園が、2校が仲良く並んでいる勝利数で突き放すことができるでしょうか。ところで、通算では天理が26回の出場で1986年と90年の2度優勝しているのに対し、智弁学園は過去16回の出場で1995年のベスト4が最高成績です。智弁学園は1989年以降、夏の初戦に10連勝中で安定感は抜群だけに、今回はさらに勝ち進んで、最高実績でも天理に並びたいところですね。なお、智弁学園は、これまで夏の初戦15勝無敗の明徳義塾と初戦で対決します。初戦に滅法強い2チームの戦い、目が離せませんね。

和歌山
21世紀以降成績:18勝(11位)/準V1回
出場校:4校(★智弁和歌山10、初芝橋本、市和歌山商[現・市和歌山]、箕島)
勝利校:2校
上位進出:準優勝1回(智弁和歌山)、4強1回(智弁和歌山)、8強1回(智弁和歌山)
1位:智弁和歌山17勝/2位:市和歌山(市和歌山商)1勝
上位1校割合:94.4%/上位2校割合:100%
今大会代表:市和歌山2回目(1勝)
直近30年成績:37勝(15位)/V2回、準V1回

◆21世紀以降の夏の甲子園勝利数で昨年大阪桐蔭に抜かれるまでトップに立っていた智弁和歌山が、圧倒的な力を見せつけてきた和歌山県。今年は市和歌山が決勝で延長の末に智弁和歌山を降し、10年ぶり、2001年以降では2度目となる代表の座を勝ち取りました。昨年は箕島が出場しており、智弁和歌山が2年続けて代表を逃すのは、実に1994〜95年以来となります。なお、直近30年に和歌山勢が挙げた37勝のうち、なんと35勝が智弁和歌山によるものです。同校は1987年初出場ですが、初勝利は1993年ですから、実質は2012年までの20年間で35勝していることになります。いずれにせよ、30年間で他校の勝ち星は2つだけなのですが、そのうちの1勝が今回代表となった市和歌山が市和歌山商時代の2004年に挙げたもの。21世紀以降に智弁和歌山以外の高校が挙げた唯一の勝ち星でもあります。全国有数の実力校を降しての出場ですから、新校名での初勝利、さらに1983年の箕島以来となる智弁和歌山以外の複数勝利、そしてさらなる上位への進出を果たしてほしいところですね。

岡山
21世紀以降成績:13勝(22位)
出場校:5校(倉敷商4、関西3、玉野光南3、岡山理大付2、倉敷工)
勝利校:5校
上位進出:4強1校(関西)、8強1校(倉敷商)
1位:関西4勝/2位:倉敷商、玉野光南3勝
上位1校割合:30.8%/上位2校割合:53.8%
今大会代表:関西/4回目(勝)
直近30年成績:32勝(19位)/準V1

◆岡山は関西が3年ぶりに制し、2001年以降4度目の出場を決めました。勝利数ではすでに単独トップに立っていた関西が、これで出場回数でもトップに並んだことになります。ただ、選抜には21世紀だけで8度出場し7勝を挙げていますから、まだまだ夏は物足りなさも感じます。ところで、岡山勢は2001年から13年連続で選抜に出場しており、うち3回は2校が同時出場していました。しかし、今春は14年ぶりに出場を逃しています。つまり、21世紀初の事態だったわけですね。関西が、選抜出場なしからの巻き返しを狙う岡山勢の代表として、8強に進んだ前回出場時のような活躍を見せて勝ち星を伸ばすことができるでしょうか。

広島
21世紀以降成績:14勝(18位)/準V1回
出場校:6校(★広陵5、如水館4、広島商、高陽東、広島工、瀬戸内)
勝利校:3校
上位進出:準優勝1校(広陵)、8強2校(広陵、如水館)
1位:広陵9勝/2位:如水館4勝
上位1校割合:64.3%/上位2校割合:92.9%
今大会代表:広陵/6回目(9勝)
直近30年成績:34勝(18位)/V1回、準V1回

◆広島は春夏連続出場を目指した広島新庄を決勝で破った広陵が、4年ぶりの出場を果たしました。これで夏の甲子園は21世紀以降6回目。出場回数が2番目に多い如水館と合わせると、10回の出場です。勝利数も全14勝のうち、広陵が9勝、如水館が4勝で、他校の勝利は2005年に高陽東が挙げた1勝のみ。ここ2年は他校が出場したとはいえ、21世紀はこの2強の時代になっていると言えますね。
ところで、広島勢の14勝、広陵の9勝は中国地区ではトップの成績ですが、イメージ的にはもうちょっと勝ってそうな気もします。広島勢は第1回からの通算勝利数ではトップ10に入っている強豪県ですし、広陵の場合はプロ野球でOBが活躍していることや、野村投手を擁して準優勝した2007年、さらに2003年の選抜優勝のインパクトが強いからかもしれません。今年はそんなイメージ通りの強さを果たして見せてくれるでしょうか。

鳥取
21世紀以降成績:2勝(48位)
出場校:6校(八頭3、鳥取城北3、倉吉北2、鳥取商2、鳥取西2、境)
勝利校:2校
上位進出:ー
1位:八頭、鳥取城北1勝
上位1校割合:50%/上位2校割合:100%
今大会代表:八頭/2回目(1勝)
直近30年成績:8勝(49位)

◆ここのところ、鳥取城北が台頭していた鳥取勢。今夏は決勝で同校の3連覇を阻止した八頭が、21世紀以降4回目の出場を決め、県の単独トップに立ちました。また、21世紀以降の夏の甲子園での勝利しているのは、八頭と鳥取城北のみ、選抜出場もこの2校のみですので、他校とはやや差がついている感じです。ただ、この2校が夏で勝っているとは言え、ともに1勝ずつ。これは全国で48番目の数字で、直近30年の勝利数では49位となっています。1956年に米子東がベスト4に入って以来となる準々決勝以上への進出を果たして、勝ち星を一気に増やしたいところですね。

島根
21世紀以降成績:9勝(34位)
出場校:4校(開星7、石見智翠館[旧・江の川]3、立正大淞南2、浜田)
勝利校:4校
上位進出:4強1校(江の川[現・石見智翠館])、8強1校(立正大淞南)
1位:石見智翠館、立正大淞南3勝
上位1校割合:33.3%/上位2校割合:66.7%
今大会代表:開星/8回目(2勝)
直近30年成績:13勝(44位)

◆開星が21世紀以降だけで8度目となる甲子園への切符を獲得した島根。2001年以降に出場している高校は4つだけですが、そのなかでも抜きん出た存在といった感じでしょうか。ただ、勝利数ではそれぞれ上位進出を果たしている石見智翠館と立正大淞南が3勝でトップに立っており、開星は2勝で両校を追うかたちになっています。逆転負けやサヨナラ負けなど、甲子園ではなかなか勝ちきれない印象がありますね。今回は、地区予選で立正大淞南と石見智翠館を直接降して勝ち上がった開星。県内での強さを甲子園でも発揮できれば、同校初の1大会複数勝利や上位進出もあるのではないでしょうか。

山口
21世紀以降成績:10勝(30位)
出場校:8校(宇部商3、岩国3、南陽工2、下関工、華陵、柳井学園、宇部鴻城、岩国商)
勝利校:3校
上位進出:4強1校(宇部商)、8強1校(岩国)
1位:岩国、宇部商4勝
上位1校割合:40%/上位2校割合:80%
今大会代表:岩国/4回目(4勝)
直近30年成績:28勝(27位)/準V1回

◆山口勢は2001年以降に10勝を挙げていますが、そのうち8勝は2003〜5年の3年間に挙げたもので、2006年以降は勝利は一昨年の宇部鴻城がマークした2勝のみとやや寂しい結果になっています。また、今回の岩国で7年連続違う高校が出てくることになり、顔ぶれが固定されなくなってきた印象もありますね。21世紀以降では出場回数、勝利数ともにトップに立ち、14年ぶりの春夏連続出場を果たした岩国が、8強に進出した2003年のような活躍を見せて、「山口の顔」となるかどうか、注目したいところです。

香川
21世紀以降成績:4勝(45位)
出場校:6校(尽誠学園4、香川西4、英明2、丸亀城西、寒川、丸亀)
勝利校:3校
上位進出:8強1校(尽誠学園)
1位:尽誠学園2勝/2位:英明、香川西1勝
上位1校割合:50%/上位2校割合:75%
今大会代表:▼坂出商
直近30年成績:20勝(36位)

◆今回は、坂出商が久しぶりに代表の座をつかみ、これで21世紀に入って計7校目の出場となった香川勢。この間の出場回数では、尽誠学園と香川西が4度ずつでトップに立っています。1986年に夏初出場して以来コンスタントに出場している尽誠学園に対して、21世紀に入ってから香川西や英明などが台頭、そこに公立勢が絡むという状況でしょうか。そんななかで、21世紀以降の夏の甲子園勝利数は4にとどまっており、複数勝利を挙げたのは2002年にベスト8に入った尽誠学園が最後。選抜では、同じ年にこれまた尽誠学園が8強に進出したのを最後に勝利から遠ざかっています。通算勝利数では18位につけている実績からすると、勝ち星が少ない地区のなかでも深刻な状態にある感じがします。1955年に、現時点で香川勢最後の決勝進出を果たしている坂出商には、突破口を切り開くような快進撃を期待したいところです。

徳島
21世紀以降成績:12勝(26位)
出場校:6校(鳴門工[現・鳴門渦潮]4、徳島商3、鳴門3、小松島、鳴門第一[現・鳴門渦潮]、徳島北)
勝利校:4校
上位進出:8強2校(鳴門工[現・鳴門渦潮]2、鳴門)
1位:鳴門工[現・鳴門渦潮]7勝/2位:鳴門3勝
上位1校割合:58.3%/上位2校割合:83.3%
今大会代表:鳴門/4回目(3勝)
直近30年成績:31勝(22位)

◆徳島は、私立勢初出場を狙った生光学園は準決勝で敗れ、春夏連続出場を目指した池田も同様に準決勝で敗退、22年ぶりの夏の甲子園出場はなりませんでした。決勝は、統合後初の出場を目指した鳴門渦潮と3年連続出場を目指す鳴門との対戦になり、軍配は鳴門に。これで、鳴門が21世紀以降の出場回数を4に伸ばし、鳴門第一との統合で鳴門渦潮になった鳴門工と並んでトップと立ちました。鳴門渦潮は、21世紀以降どちらも出場経験がある高校同士のビッグな統合ですので、新校名での出場もそう遠くはないかもしれません。今回の決勝戦、『鳴門「うずしお打線」健在』と報じられたりもして、間違いではないのですが、ややこしかったですね……。さて、21世紀以降の徳島は、鳴門勢に徳島商が対抗している状況です。甲子園での勝利数では鳴門勢が飛び抜けており、昨年21世紀3度目の挑戦で初勝利を挙げるなど一気に3勝した鳴門が、7勝の鳴門工を追っています。毎年違う主戦投手を擁しての3連覇ですから、地力はかなりのものだけに、今年も勝利数を積み上げて、トップに迫りたいところですね。

愛媛
21世紀以降成績:21勝(5位)/準V1回
出場校:6校(今治西5、★済美4、松山商、川之江、西条、宇和島東)
勝利校:5校
上位進出:準優勝1校(済美)、4強2校(松山商、川之江)、8強1校(今治西)
1位:済美、今治西6勝
上位1校割合:28.6%/上位2校割合:57.1%
今大会代表:▽小松
直近30年成績:41勝(9位)/V1回、準V1回

◆21世紀以降、21勝を記録して、全国5位につけている愛媛勢。これだけの勝利数を挙げている地区で、勝利数における上位2校の割合が57.1%というのはかなり低い数値です。また、8強以上に異なる4校が進出しているのは愛媛と神奈川のみですから、層の厚さは、全国屈指の地区と言えるのではないでしょうか。また、そのなかでも、済美と今治西が軸になっていたわけですが、今年の夏は、両校が早々に姿を消すなか、春夏ともに甲子園未出場の小松が優勝。過去に川之江と今治西を率いて春夏計6回の甲子園出場を果たしている宇佐見監督が就任してから5年目でついに悲願の初出場を果たしました。21世紀に挙げた21勝のうち、2008年以降は2勝のみとやや勢いにかげりが見える愛媛勢ですが、名将率いる初出場の小松が、上甲監督が率いてともに初出場初優勝を達成した1988年春の宇和島東、2004年春の済美のようなインパクトある戦いで、県勢の勝ち星を伸ばすのか、注目したいところです。

高知
21世紀以降成績:19勝(8位)
出場校:3校(☆明徳義塾8、高知4、高知商)
勝利校:3校
上位進出:V1校(明徳義塾)、4強1校(明徳義塾)、8強1校(明徳義塾)
1位:17勝/2位:高知、高知商1勝
上位1校割合:89.5%/上位2校割合:94.7%
今大会代表:明徳義塾/9回目(17勝)
直近30年成績:39勝(12位)

◆1998年から明徳義塾が7連覇した1強時代から、高知の復活によって2強体制になりつつあった高知勢。しかし、2005年から5年間夏の甲子園から遠ざかっていた明徳義塾が、2010年から再び連覇の道を歩み始め、今年で5連覇を達成しました。この夏は、予選4試合で21世紀以降の同校以外の春夏甲子園出場校をすべて破っての優勝。その底力を見せつけたことになりますが、2011年から決勝戦は4年連続で高知との対決で、いずれも1点差の勝利。21世紀はじめとは違って、2強に近い1強状態にあるとも言えそうです。一方、夏の甲子園での実績となると、昨年は2年連続で準々決勝進出を果たすなど、全国2位の17勝を挙げている明徳義塾が完全に飛び抜けています。意外にも2年連続準々決勝進出は昨年が初めてだった同校が、3年連続で上位進出できるのか、12年ぶりの優勝はなるのか、史上初の高知県勢5季連続準々決勝進出はなるのか、2011年春に日大三に初戦連勝を止められて以降、昨夏の日大山形、今春の佐野日大と連敗し、鬼門となっている日大関連の学校との対戦はあるのか(今回は日大鶴ケ丘と大垣日大が出場)、そもそも、智弁学園との初戦滅法強い高校対決はどうなるのか、いろいろ注目したいところです(←長い!)。

福岡
21世紀以降成績:8勝(40位)
出場校:9校(福岡工大城東2、東福岡、柳川、東筑紫学園、戸畑、大牟田、自由ケ丘、九州国際大付)
勝利校:7校
上位進出:ー
1位:九州国際大付2勝/2位:飯塚、西日本短大付、東福岡、福工大城東、柳川、九産大九州1勝
上位1校割合:25%/上位2校割合:37.5%
今大会代表:九州国際大付/2回目(2勝)
直近30年成績:37勝(15位)/V1回、準V1回

◆21世紀に入ってからこれまでに9校が出場し、うち7校が勝利している福岡勢。この7校という数字は、静岡と並んでトップタイですから、好成績と言えます。しかし、静岡が7校で17勝しているのに対して、福岡は8勝。2戦目の成績が1勝6敗で、どうしても勝ち進めない状況が続いています。その結果、21世紀以降の勝利数は九州地区で最下位。通算では九州勢最多の優勝回数4回を誇るだけに、これはなんとも寂しいですね。今回は、21世紀以降、夏に唯一2戦目も勝利しており、3年前の選抜では準優勝している九州国際大付が代表。1988年から準優勝、8強、4強、8強、優勝と5年連続で3勝以上、計19勝したときのような福岡勢の爆発力を再び見せてほしいものです。

佐賀
21世紀以降成績:13勝(22位)/V1回
出場校:9校(佐賀商3、☆佐賀北2、佐賀学園2、神埼、鳥栖、鳥栖商、伊万里農林、唐津商、有田工)
勝利校:6校
上位進出:優勝1校(佐賀北)、8強1校(鳥栖商)
1位:佐賀北6勝/2位:佐賀学園、鳥栖商2勝
上位1校割合:46.2%/上位2校割合:61.5%
今大会代表;佐賀北/3回目(6勝)
直近30年成績:28勝(27位)/V2回

◆準決勝で佐賀商との甲子園優勝校対決を延長の末に制した佐賀北が、決勝も延長で勝利し、2年ぶりの代表となった佐賀。これにより、21世紀以降の出場回数では、佐賀北と佐賀商が3回でトップに並びました。また、2001年以降、出場9校中6校が勝利している佐賀勢において、佐賀北は勝利数も6でトップに立っています。これは、2007年の全国優勝時に稼いだもの。前回の出場は初戦敗退に終わっています。なお、21世紀以降に優勝校が出た地区のなかで、13勝というのは愛知と並んで最下位で、さらに、選抜では全国で唯一21世紀に入ってから勝利がありません。しかし、佐賀勢はそういったデータを覆すというか、勢いに乗るとポンポーンと勝ち進むイメージがあります。今回、佐賀北は再び旋風を巻き起こすことができるでしょうか。

長崎
21世紀以降成績:10勝(30位)
出場校:5校(長崎日大4、佐世保実3、清峰3、海星2、波佐見)
勝利校:4校
上位進出:4強1校(長崎日大)
1位:清峰、長崎日大4勝
上位1校割合:40%/上位2校割合:80%
今大会代表:海星/3回目(1勝)
直近30年成績:23勝(33位)

◆長崎は、21世紀以降、3回以上の出場を果たしている3校がいずれも3回戦までに敗退。決勝で春夏連続出場を狙う創成館を破った海星が、3回目の出場を決めました。21世紀以降は、甲子園に出場した5校と春2度出場の創成館が、覇権を争っているような印象ですが、指導者交代などがあり、今後は少し変動があるのかもしれません。また、海星は通算でダントツの17回目の出場となるものの、通算勝利数では出場9回の長崎日大と10勝で並んでいます。1勝すれば通算単独トップになるわけですが、21世紀以降の勝利数では3つの差をつけられていますので、ベスト4入りした1976年以来となる上位進出を狙いたいところです。

熊本
21世紀以降成績:9勝(34位)
出場校:8校(熊本工6、秀岳館、必由館、八代東、城北、九州学院、専大玉名、済々黌)
勝利校:4校
上位進出:8強1校(九州学院)
1位:熊本工4勝/2位:九州学院3勝
上位1校割合:44.4%/上位2校割合:77.8%
今大会代表:城北/2回目(0勝)
直近30年成績:25勝(30位)/準V1回

◆21世紀以降、6回出場している熊本工以外は複数回の出場がなかった熊本勢。今回、城北が6年ぶりの出場を決め、出場回数で単独2位になりました。前回の出場時は初戦敗退だっただけに、なんとか21世紀以降の初勝利を掴みたいところですね。また、熊本勢としても、春夏ともに勝利数が1ケタにとどまっているので、今回10勝目を奪いたいところです。さらに勝ち進めば、4年前の九州学院以来の8強、さらには奇跡のバックホームの前に涙した1996年の熊本工以来の決勝進出へと繋がっていくことになります。なお、決勝進出を果たせば熊本工以外では初、優勝すれば県勢初の快挙となります。

大分
21世紀以降成績:9勝(34位)
出場校:9校(明豊4、柳ケ浦2、別府青山、鶴崎工、楊志館、日田林工、大分工、杵築、大分商)
勝利校:2校
上位進出:8強2校(明豊2、楊志館)
1位:明豊7勝/2位:楊志館2勝
上位1校割合:77.8%/上位2校割合:100%
今大会代表:▽大分
直近30年成績:24勝(31位)

◆2001年に初出場したから計4回出場し、一歩抜きん出ている存在の明豊を決勝で破った大分が、春夏通じて初の代表の座を手にした大分勢。これで、21世紀以降の夏出場校が富山に並んで全国トップとなる10校の大台に乗りました。また、初出場は21世紀だけで5校目となりました。これは富山と同じ数字です。この2地区は、どこが出て来てもおかしくない激戦区であるとともに、新鮮な地区とも言えそうですね。なお、大分勢はこれまでに9勝を挙げていますが、明豊と楊志館が1度以外は勝利を挙げていません。13回中9回が初戦敗退に終わリ、選抜では2009年に明豊が挙げた1勝のみと、苦しい戦いが続いています。ただ、明豊と楊志館は初出場で8強進出をしています。大分もこれに続きたいところですね。

宮崎
21世紀以降成績:14勝(18位)/準V1回
出場校:8校(日南学園4、★延岡学園3、日章学園、佐土原、聖心ウルスラ、宮崎商、都城商、宮崎工)
勝利校:5校
上位進出:準優勝1校(延岡学園)、8強2校(都城商、日南学園)
1位:延岡学園5勝/2位:日南学園4勝
上位1校割合:35.7%/上位2校割合:64.3%
今大会代表:日南学園/5回目(4勝)
直近30年成績:29勝(25位)/準V1回

◆連続出場が長年出ていない宮崎。今年もそのジンクスは続いて、県勢初の準優勝を果たした延岡学園の連続出場はなりませんでした。また、以前ブログにいただいたコメントで知ったのですが、延岡学園が出場した翌年はすべて日南学園が出場しており、今回も日南学園が代表に。延岡学園が出場した翌年の95年に日南学園が初出場して以来、このジンクスは続いており、これで5回目となりました。また、21世紀に入ってから甲子園に複数回出場しているのはこの2校だけで、勝利数でも他校をリードしている感じですね。今回で21世紀以降5度目の出場となった日南学園ですが、昨年の延岡学園の快進撃により、勝利数トップの座を奪われています。果たして今回、再逆転はなるでしょうか。また、通算の勝利数でも、日南学園は現在6勝で2位タイにつけており、あと1勝で首位の都城に並びます。こちらも注目ですね。

鹿児島
21世紀以降成績:11勝(28位)
出場校:4校(樟南6、鹿児島実3、神村学園3、鹿児島工)
勝利校:4校
上位進出:4強1校(鹿児島工)、8強1校(樟南)
1位:樟南、鹿児島工、鹿児島実3勝
上位1校割合:27.3%/上位2校割合:54.5%
今大会代表:▽鹿屋中央
直近30年成績:46勝(6位)/準V1回

◆鹿児島は、21世紀に入って勢力図が大きく様変わりした代表的な地区ではないでしょうか。21世紀に入るまで、鹿児島商、鹿児島実、樟南(鹿児島商工)のいわゆる御三家の時代が、長らく続いていました。夏は1980年、春は1962年を最後に、この3校以外の出場がずっとなかったのです。それを打ち破ったのが、2005年春に初出場した神村学園でした。さらに、翌年には夏の大会でも鹿児島工が初出場を決めたのです。神村学園は準優勝、鹿児島工はベスト4でしたから、全国に与えたインパクトも十分でしたね。それ以降、神村学園はコンスタントに出場しており、昨春には大隅半島から初めての甲子園を尚志館が勝ち取り、今春は21世紀枠ですが大島が神村学園と揃って出場。そして、この夏は、鹿屋中央が大隅半島から初めての夏の甲子園出場を決めました。もちろん、2005年春以降も御三家は春か夏の甲子園に出場していますから、御三家の勢力が衰えたというよりは、有力校が増加したというほうが近いかもしれません。ただ、もともと他の2校より出場頻度が低かった鹿児島商が、夏は1995年を最後に代表から遠ざかっているのが気になるところではあります。ところで、21世紀以降は11勝で全国28位の鹿児島勢ですが、直近30年では46勝で6位につけています。つまり、1984年から2000年までの17年間では35勝で、これは41勝の大阪に次ぐ成績です。その間、PL学園や大阪桐蔭が計3回優勝しているのに対して、鹿児島勢の決勝進出は福岡・田村バッテリーの樟南が準優勝した際の1度だけ。その分も、いかに御三家が毎年安定した好成績を残していたかがわかるのではないでしょうか。そう考えると、21世紀以降の鹿児島勢の成績は上位進出はあるものの、物足りなくもあります。今回、鹿屋中央が大隅半島勢の夏初勝利、さらには上位進出を果たして、御三家時代に負けない、強い鹿児島復活へのきっかけとなるか、注目ですね(鹿児島だけやたら長くなってしまいました……)。

沖縄/V1回
21世紀以降成績:19勝(8位)
出場校:7校(沖縄尚学3、☆興南3、浦添商2、中部商2、宜野座、八重山商工、糸満)
勝利校:5校
上位進出:優勝1校(興南)、4強1校(浦添商)
1位:興南7勝/2位:浦添商6勝
上位1校割合:36.8%/上位2校割合:68.4%
今大会代表:沖縄尚学/4回目(3勝)
直近30年成績:47勝(5位)/V1回、準V2回

◆21世紀に入ってから、2008年に沖縄尚学が選抜優勝、2010年には興南が春夏連覇と素晴らしい成績をおさめている沖縄勢。この夏は、沖縄尚学が優勝して、4季連続の甲子園出場を決めました。これで、沖縄尚学は21世紀以降4度目の夏で、興南を一歩リードしたことになります。ただ、選抜では2001年以降4度出場して9勝している沖縄尚学ですが、夏は過去3回いずれも2戦目で敗れて、3勝にとどまっています。そのため、夏の勝利数では、優勝している興南だけでなく、ベスト4に進出している浦添商にもリードされている状況です。2000年以前の成績を含めても、初出場の1962年以外は昨年まで5回続けて2戦目で敗れており、1大会での複数勝利を達成できていません。今年のチームは昨秋の九州大会、神宮大会で優勝、選抜はベスト8、その後の春の九州大会は優勝と、かなり実力のあるチームですので、2戦目の壁を打ち破り、上位への進出を期待したいところです。

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