今年の大船渡が金足農を超えるために必要な野球応援曲を考えてみた

更新日:2019年5月24日

夏空

※前置きがずいぶん長いので…、本題を読みたい方は「オリジナル応援曲の提案」までスキップしてください。

※2019/6/5追記:『かもめの玉子』CM曲を追加しました。
※2019/6/7追記:『よ〜い よいどおー!』を追加しました。
※2019/6/18追記:『イエスタデイ』を追加しました。

筆者の母校でもある大船渡高校が、超高校級右腕である佐々木郎希投手の登場で大フィーバーしています。

公式戦はおろか練習試合で登板したしないといった話題がスポーツ紙の1面を飾り、試合が行われるとなれば田舎の球場が超満員になるという過熱ぶり。

こと野球に関して、この地方の一公立校がこれほどまでに注目される機会は、後にも先にももうないことでしょう。

素晴らしかった昨夏の金農旋風

昨年の夏、第100回夏の甲子園で準優勝した金足農の大活躍は、まだ記憶に新しいところです。

心身に力みなぎるエース吉田輝星投手のピッチング、日頃の鍛錬が伝わってくるような確実で泥臭いバント攻撃、全力校歌斉唱や侍ポーズなど若者らしい微笑ましさを感じたパフォーマンス・・・。

地元の中学生が集まった公立の農業高校が、次々と強豪校を倒して勝ち上がる戦いぶりは、高校野球好きとして心を打たれずにはいられないものでした。

そして大船渡旋風に思いを馳せる

同年夏の大船渡は、残念ながら岩手県大会3回戦で敗退してしまうのですが(ボート部の助っ人を要する西和賀に敗れるというちょっとした話題にもなった試合)、当時2年生ながら規格外のピッチングを見せる佐々木投手には、翌夏への期待が大きくかきたてられました。

そんな折に生まれた金足農の活躍。その姿を目にしながら、私は翌夏の大船渡旋風の到来を重ね合わせていました。

大船渡と金足農の間には、地元選手中心の地方の公立校であったり、大エースがいるチーム構成という似通った背景以外にも特別な繋がりがあります。

高校野球好きな40代以上の東北県人であれば、きっと私と同じ思いを抱く方も多いのではないでしょうか。

大船渡と金足農は、甲子園で活躍した歴代東北勢の中でも、思い入れの強い学校同士なのです。

そんな両レジェンド校が同時期に再び注目を浴びていることが、何か運命的なものを感じさせるのです。

高校野球の応援が持つ大きな力

当サイトを見に来られた方ならよくご存知と思いますが、近年高校野球界隈では各学校の応援に注目が集まっています。

試合となれば SNS 上には応援に関する投稿や動画がたくさん UP され、応援の話題に特化した書籍やメディア、イベントも以前より多く見かけるようになりました。

応援が注目されることには、主に次のような効果が考えられます。

  • 選手や応援団自身のモチベーションが上がる。
  • 学校を応援してくれる一般のファンが増える。
  • 応援が話題に取り上げられる機会が増える。

ただ、そのようなグラウンド外の効果に留まらず、近年は圧倒的な応援が球場の空気を変え、試合の行方すら左右してしまうケースを目にすることも増えてきました。

先の金足農が、準々決勝の対近江戦にツーランスクイズで逆転サヨナラ勝ちを収めた時も、場内を支配する『Gフレア』の応援がその勝利を少なからず後押ししていました。

素晴らしい応援は、そのチームの大きな戦力にもなりうるのです。

高校野球ファンの記憶に残る学校の多くには、「この学校と言えばこの応援」と印象づけられる応援も付き物です。

  • 全国トップレベルの圧倒的なブラスバンド力(例:大阪桐蔭、習志野など)
  • 誰もが知るチャンステーマでみんなの心をつかむ(例:智弁和歌山、平安、天理など)
  • オリジナル楽曲中心としたラインナップで楽しませる(例:拓大紅陵、浦和学院など)
  • 他にはない個性的な楽曲セレクト(例:駒大苫小牧、近江など)
  • 我が道を行く応援スタイル(例:聖光学院、盛岡一など)
  • 郷土色が色濃く出た応援(例:沖縄勢のハイサイおじさんなど)

逆に言えばそのような応援を備えているかどうかが、ただいい選手がいた、強いチームだったというだけではなく、みんなの印象に強く残るチームになるかどうかの鍵を握っています。

高校野球の応援の力はとても偉大です。

大船渡にこういう応援が欲しい

私は大船渡の出身ですが、現在は岩手県外在住のためなかなか岩手県大会を見に行く機会がなく、大船渡高校の応援はネットで YouTube や LIVE 中継を見て知る限りです。

最近甲子園で見る岩手の私学勢に応援スタイルが似ている感じ、なるほど色々人気の楽曲も取り入れており、昔とは結構雰囲気が変わったなあという印象を受けました。

ちなみに私が在学していた頃の大船渡高校と言えば、チャンスで流れる『チャンス法政』が定番で、当時はそれが流れると大いにテンションが上がったものです。

みんなで盛り上がるという意味では誰もが知っている定番曲は好ましいのですが、今思えば大船渡ならではのオリジナリティに欠けるという点で、今一歩物足りない気がします。

また、現在行われている応援ももちろん立派なものですが、オリジナリティやチャンスで核になるような曲が無いという点が少々惜しく思いました。

大船渡には、特別注目されている学校であり、地方の公立校でもあり、レジェンド復活を願うファンも少なからずいる、そんな一般の高校野球ファンからも応援してもらいやすい強いバックグラウンドが整っています。

ここぞのチャンスになると応援席から繰り返し流れてくるチャンステーマに、だんだんと周囲のお客さんも巻き込まれ、沸騰した球場内には割れんばかりの歓声と手拍子が鳴り響く・・・。

そうです、欲しいのはそういう応援です。

オリジナル応援曲の提案

すっかり前置きが長くなりましたが、ようやく本題です。

本当はカッコよくて盛り上げれるオリジナル応援曲を作曲できれば理想なのですが、私は楽器も音楽もドがつく素人なので、残念ながらそうもいきません・・・。

そこで自分が使える PC ソフトで作れる範囲で、こういうものはいかがと思える応援曲を具体的に用意してみました。

今回こだわった点は次の3点です。

  • 他の学校では使っていない曲
  • 大船渡に縁のある曲
  • 一般の方も巻き込めるような合いの手を入れやすいリズム・メロディー

いずれもイヤホンで聞くとより雰囲気が伝わると思います。ぜひ、聞いてみてください!

『津軽恋女』

1つ目は、大船渡出身の演歌歌手・新沼謙治さんの代表曲の一つ『津軽恋女』をチャンステーマに仕立てたこちら。

『津軽恋女』のサビをテンポよく繰り返すことで、手拍子や掛け声を入れやすい応援曲になりました。

シンプルでメロディーも覚えやすいので、始めて聞く一般の方でも耳馴染みが良いのではと思います。

なお、『津軽恋女』を今まで知らなかった方は、ぜひ新沼謙治さんが歌う原曲も聞いてみてください。少なめに見積もって最高に名曲ですので・・・。

『嫁に来ないか』

2つ目も新沼謙治さんの代表曲『嫁に来ないか』を応援曲にしたものです。

最初のイントロが『必殺仕事人』風に入るところで、一盛り上がり作れそうなところがポイントです。

こちらはチャンステーマというより、キーマンとなる選手の打席で流すイメージでしょうか。

『かもめの玉子』CM曲

今まで大船渡で暮らしたことがある人なら、このメロディーきっとどこかで聞いたことがあるんじゃないでしょうか?

「白い想い出〜かもめの玉子♪」のフレーズが印象的な、大船渡を代表する銘菓「かもめの玉子」CM曲です。

大船渡ならではの曲であり、地元民には「おぉ、この曲は!」と知らない人には「この曲は一体何っ?」と話題を取れそうな要素も備え、我ながらなかなか良いセレクトではないかと思っています。

『よ〜い よいどおー!』

大船渡市盛町には、夏の夜を幻想的に彩る「灯ろう七夕まつり」という素晴らしい伝統行事があります。

まつりのメインでもあるあんどん七夕山車の運行では、お囃子に合わせた「よ〜い よいどおー!」という掛け声が印象的なのですが、それを応援風に仕立ててみました。

例えば、応援団を男性と女声の二手に分け、交互に「よ〜い よいどおー!」の掛け声を繰り返すイメージで使うとはまるかと思います。

太鼓、拍手、声のシンプルな応援ですが、同じフレーズを延々繰り返すことで相手にとても威圧感を与えられる応援になりそうですね!

『イエスタデイ』

なぜに突然ビートルズ!?と思われる方もいると思いますが、大船渡市内では、毎日17時になると防災無線から『イエスタデイ』のチャイムが流れます。

誇張なしで、もしかしたら大船渡市民が生涯一番耳にしているかもしれない曲、そして生活の一部として体に染み付いている曲・・・それが『イエスタデイ』なのです。

静かなバラードなので応援曲へのアレンジはどうかな・・・?と始め思ってましたが、サビ部分をテンポアップしてまとめてみたら想像以上にカッコよく仕上がったように思います!

以上、オリジナル応援曲の提案でした。

もし、大船渡高校関係者の方がこちらをご覧になられたら、ぜひご検討いかがでしょうか・・・?私でお手伝いできるがあれば、何でも協力はさせて頂きますので笑

おわりに

ここまで自作の応援曲の提案のようなことをさせて頂きましたが、自分の意見が実現することだけが目的ではありません。

この記事が関係者の目に止まることで、今までやってきた応援が一番自分たちらしいものなのか?もっと改善する余地はないか?そんなことを考えるきっかけになってくれれば・・・というのが、真に願っている気持ちです。

自分の母校が「大船渡の応援はカッコいい!」と話題になるような野球応援の名門校にでもなったら、本当に嬉しく、そして誇らしいですからね・・・。

岩手県は、昔は一関学院(旧一関商工)や専大北上、近年は花巻東や盛岡大付といった私学勢の壁が厚い地区で、自分が生きている間に母校の甲子園出場をまた見ることがあるんだろうかとよく考えていましたが、今年は例年以上にワクワクする夏を迎えることになりそうです。

結果はどうあれ、今夏の大船渡高校の戦いぶりをとても楽しみにしています!

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