豪快なホームランが飛び交い、広陵・中村奨成が圧倒的なオーラを発し、花咲徳栄が埼玉勢初の頂点に立った今年の夏の甲子園、みなさんも大いに楽しまれたことでしょう。
さて、少し時間が経ってしまいその余韻も徐々に収まりつつある今日この頃ですが・・・今さら感をぐっと抑えつつ、昨年も公開したこの振り返りネタの2017年版いってみましょう!
毎年、夏の地方大会が始まる前、主要な高校野球雑誌には各都道府県の代表校予想が掲載されます。
甲子園が終わった今、実際の甲子園出場校と比べてどれだけ予想が的中していたのか、またどの雑誌の予想がより当たっていたのか・・・、その予想結果をまとめてみたいと思います!
予想結果のまとめ方ルール
予想結果の対象とするのは、主要な高校野球誌である「週刊ベースボール(増刊号)」「報知高校野球」「ホームラン」の3誌です。(この記事の作者がよく購入している雑誌で、さほど深い選定理由はありません。)
2017夏甲子園予選展望号 週刊ベースボール増刊 |
報知高校野球2017年7月号 |
ホームラン2017年7月号 |
各誌の各都道府県代表校予想ページで、予想が書かれた本文に登場する太字の学校名が早いものから順に優勝予想の1番目、2番目、3番目・・・と判断し、実際の代表校がそのうち何番目に書かれていたかを予想結果として数値化していきます。
例として、週刊ベースボールの北北海道予想では滝川西が4番目に書かれていたので「4」、青森では青森山田が1番目にかかれていたので「1」といった具合です。なお、一度も学校名が登場しなかった場合は「0」となります。
予想結果
代表校予想結果一覧
それでは各都道府県の代表校予想結果です。
この一覧から、個人的に気になった点をいくつか挙げてみましょう。
- 予想順位0が1校もありませんでした。(昨夏は市尼崎、クラーク国際、唐津商の3校あった)
- 意外だった出場校は土浦日大(予想順位合計が37)、東筑(同33)、早稲田佐賀(同27)だったようです。
- 東北地方は宮城以外が全て予想1位校(その宮城も1誌は1位)。ガチガチの本命校が出揃っていた模様。
- 1位予想の数は週刊ベースボールが22、報知高校野球が19、ホームランが21。各誌とも昨年を上回りました。
- 他誌が比較的予想順位を落としてきた中で1位を当ててきたホームランの滝川西、彦根東、週刊ベースボールの波佐見あたりの予想が光ります。
平均予想順位
先述の優勝予想結果一覧の値を元にした各紙の平均予想順位です。
順位 | 誌名 | 平均予想順位 |
---|---|---|
1位 | 週刊ベースボール | 3.0 |
2位 | ホームラン | 3.1 |
3位 | 報知高校野球 | 3.5 |
昨年の平均予想順位からすると週刊ベースボール3.71→3.0、ホームラン4.16→3.1、報知高校野球4.04→3.5ですから、全体的に各誌とも数値が上がったようです。戦前評価が高かったチームが、そのまま甲子園に出場する傾向が強まったと言えるのかも。
週刊ベースボールは、昨年に引き続き平均予想順位の数値が一番良かったようです。
1位予想の数も1番多かったですし、ここでの優勝予想結果まとめ的には昨年に引き続き週刊ベースボールの優勝!ということにしておきましょう。
都道府県別結果グラフ
さて最後におまけとして、都道府県別の予想順位を色分けしたマップも作りましたのでご紹介します。
予想順位が良くなるに従って都道府県が濃い赤で塗りつぶされるようになっています。
地図左上のプルダウンメニューを選択すると表示が切り替わりますので、見たい雑誌名を選択してみてください。
おわりに
来年の夏の甲子園は、ミレニアム世代が揃うと評判の第100回記念大会です。
例年にも増して各誌の誌面制作にも力が入ることと思いますが、思い切った素晴らしい予想を楽しみにしています!