ベスト4が出揃いました。
準々決勝は4試合中2試合が延長までもつれこみました。
また、今大会イマイチだった先攻が2試合で勝ちましたね。
とにかく、仕事が手につかない、熱い1日でした。
さて、ここからは戦力とは関係ない見どころを紹介します。
履正社(近畿/大阪)対豊川(東海/愛知)
履正社は3年ぶり2度目の準決勝進出。決勝に進めば、春夏通しての同校の最高成績を更新することになります。大阪勢としては一昨年優勝した大阪桐蔭以来、2年ぶり37回目の準決勝進出です。
初出場の豊川はもちろん、初の準決勝進出。愛知勢としては春は2005年に優勝した愛工大明電以来、9年ぶり32回目の準決勝進出となりました。中京大中京、愛工大明電、東邦以外の選抜ベスト4進出は戦後初の快挙です。
選抜で過去10回優勝の愛知、9回優勝の大阪。
強豪県同士の対決であるとともに、新鮮な感じもする対決ですね。
ちなみに、選抜での愛知勢の優勝は直近3回が
2005年の愛工大明電、1989年の東邦、1966年の中京大中京となるのですが、
この3回はいずれも決勝までの道のりで大阪勢と対戦しています。
1989年の東邦にいたっては、準々決勝(近大付)、決勝(上宮)と2度大阪勢との対決がありました。
あのまさかの決着のときですね。
また、豊川は2012年の高校駅伝で優勝していますが、
この選抜も優勝すると、愛知勢としては中京大中京に続いて、
高校駅伝と高校野球、両方を制することになります。
はたして、今回も大阪勢を破ることができるでしょうか。
なお、愛知勢は過去に4強進出31回で決勝進出が18回、
大阪勢は過去に4強進出36回で決勝進出17回となっております。
佐野日大(関東/栃木)対龍谷大平安(近畿/京都)
佐野日大は春夏通じて初のベスト4。
栃木勢としては、春は2000年の国学院栃木以来7回目の準決勝進出となりました。
春夏連覇を達成した1962年・作新学院以来の優勝を目指すことになります。
それにして、明徳義塾のサヨナラ勝ちを防いだ、
佐野日大のショート竹村選手、ナイスプレーでしたね。
彼のお兄さんは浦和学院でショートを守っていた竹村春樹選手(現明大)だそうです。
お兄さんが活躍していた浦和学院は、一昨年の神宮(高知)、昨春(土佐)と高知勢を降しており、
これで竹村兄弟は高知勢に3連勝となりました。
なお、高知勢対栃木勢の選抜での対決も、これで栃木の3連勝に。
実は、こちらも浦和学院に敗れた土佐(対小山)と高知(対宇都宮南)が敗れているのですが、
宇都宮南と小山はいずれも準優勝しています。
今回はどうなるでしょうか。
一方の龍谷大平安以外はベスト4進出校で唯一全国制覇の経験があります。
ただ、夏は優勝3回を誇りますが、春は過去37回の出場でベスト4が最高成績。
準決勝で4度涙を呑んでいます。
38度目となる今回、壁を乗り越えることができるか、注目ですね。
また、京都勢としても決勝に2校が進出した1948年以来、春は決勝進出がありません。
夏の大会は決勝進出こそしていますが、
龍谷大平安(当時平安)が1951年に優勝したのを最後に4連敗中。
高校としても、京都勢としても、
なんとか栄冠をつかみとりたいところですね。
栃木勢は過去に4強進出6回で決勝進出は3回、
京都勢は過去に4強進出10回で決勝進出が3回となっております。