学生の頃、当たり前のように覚え歌っていた「校歌」。
- その学校の学生としての意識を持つため
- 学校の歴史を歌詞で伝えるため
などなど、校歌はいろんな目的をもって作られ、歌われています。
この校歌の「歴史」について、あなたは考えたことがありますか?
身近な歌のはずなのに、成り立ちや起源を知ることは、ほとんどありませんよね…。
ここでは、そんな校歌の歴史にフォーカスし、分かりやすく解説していきます!
校歌誕生のきっかけ
校歌の誕生は、明治時代にまで遡ります。
明治時代から盛んになり始める「教育改革」の一環として、各校を象徴する校歌が作られていったとされています。
当時の校歌は、
- 価値観の統一
- 思考や思想の統一
を目指す、「訓練」的な意味合いを持っていました。
特に、大学のような高等教育や、専門学校のように分野の狭い学問となると、学生全員の意識統一は欠かせません。
- 集団生活における統率を身につけることができる
- 歌詞に学校を象徴するメッセージが込められている
- 言葉で伝えるよりメッセージを浸透させやすい
といった理由・効果もあり、学生全員の意識改革の手段として校歌が作られ始めました。
今でも、明治時代ほど訓練的な意味合いはありませんが、
- 集団生活の勉強になること
- その学校の生徒である誇りを持てること
から、校歌は歌われ続けています。
甲子園で歌われる校歌は、たとえ縁のない高校だったとしても、とっても熱い想いを感じられますよね!
それほどの想いを乗せた歌は、他になかなかありません。
校歌の起源はフランス革命!?
「日本の校歌の起源は、フランス革命にあった」!
NHKの番組「チコちゃんに叱られる!」で話題になった一説です。
これまで解説してきた通り、校歌は意識・思想を統一するために歌われてきました。
この「校歌で理想像を印象づける」という考え方が、『フランス革命』を基にしているとされています。
フランス革命とは、フランス国民全員が自由・平等な社会を築くため、王政に対して起こした反乱のこと。
この時に、国民の心を1つにするため「ラ・マルセイエーズ(La Marseillaise」という歌が歌われました。
ちなみにこの歌は、現在もフランスの国歌となっています。
革命成功を歌っただけあり、内容は攻撃的…。だからこそ、それほど国民の意志が強かったことを感じさせます!
そして、この出来事を知った日本人が、
「全員で同じ歌を歌うことが、意思統一に役立つ。」
と考えたことが、校歌の誕生につながったとされています。
まとめ
校歌の歴史や起源は、明治時代に盛んだった、
- 教育の発展
- 近代化の風潮
が関係していることが分かりました!
思想の統一と聞くとちょっと怖く思えますが、学校が「集団生活を学ぶ場所」と考えると、校歌の大切さも感じられます。
校歌の歴史や起源について、雑学的に知っていただければ幸いです!
※こちらは協力ライターさんによる記事です。