校歌の歴史は『フランス革命』が関係していた

更新日:2019年8月2日

フランス革命

学生の頃、当たり前のように覚え歌っていた「校歌」。

  • その学校の学生としての意識を持つため
  • 学校の歴史を歌詞で伝えるため

などなど、校歌はいろんな目的をもって作られ、歌われています。

この校歌の「歴史」について、あなたは考えたことがありますか?

身近な歌のはずなのに、成り立ちや起源を知ることは、ほとんどありませんよね…。

ここでは、そんな校歌の歴史にフォーカスし、分かりやすく解説していきます!

校歌誕生のきっかけ

校歌の誕生は、明治時代にまで遡ります。

明治時代から盛んになり始める「教育改革」の一環として、各校を象徴する校歌が作られていったとされています。

当時の校歌は、

  • 価値観の統一
  • 思考や思想の統一

を目指す、「訓練」的な意味合いを持っていました。

特に、大学のような高等教育や、専門学校のように分野の狭い学問となると、学生全員の意識統一は欠かせません。

  • 集団生活における統率を身につけることができる
  • 歌詞に学校を象徴するメッセージが込められている
  • 言葉で伝えるよりメッセージを浸透させやすい

といった理由・効果もあり、学生全員の意識改革の手段として校歌が作られ始めました。

今でも、明治時代ほど訓練的な意味合いはありませんが、

  • 集団生活の勉強になること
  • その学校の生徒である誇りを持てること

から、校歌は歌われ続けています。

甲子園で歌われる校歌は、たとえ縁のない高校だったとしても、とっても熱い想いを感じられますよね!

それほどの想いを乗せた歌は、他になかなかありません。

校歌の起源はフランス革命!?

「日本の校歌の起源は、フランス革命にあった」!

NHKの番組「チコちゃんに叱られる!」で話題になった一説です。

これまで解説してきた通り、校歌は意識・思想を統一するために歌われてきました。

この「校歌で理想像を印象づける」という考え方が、『フランス革命』を基にしているとされています。

フランス革命とは、フランス国民全員が自由・平等な社会を築くため、王政に対して起こした反乱のこと。

この時に、国民の心を1つにするため「ラ・マルセイエーズ(La Marseillaise」という歌が歌われました。

ちなみにこの歌は、現在もフランスの国歌となっています。

革命成功を歌っただけあり、内容は攻撃的…。だからこそ、それほど国民の意志が強かったことを感じさせます!

そして、この出来事を知った日本人が、

「全員で同じ歌を歌うことが、意思統一に役立つ。」

と考えたことが、校歌の誕生につながったとされています。

まとめ

校歌の歴史や起源は、明治時代に盛んだった、

  • 教育の発展
  • 近代化の風潮

が関係していることが分かりました!

思想の統一と聞くとちょっと怖く思えますが、学校が「集団生活を学ぶ場所」と考えると、校歌の大切さも感じられます。

校歌の歴史や起源について、雑学的に知っていただければ幸いです!

※こちらは協力ライターさんによる記事です。

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