3回戦進出の16校が出揃いました。
今大会、夏の甲子園優勝経験校は7校出場していましたが、5校が初戦敗退。
そして、初戦を突破した2校は2回戦最後のカードで対戦。
3年連続の潰し合いを制した大阪桐蔭が勝ち残りました。
つまり、16校中15校は初優勝を目指すチームとなったわけです。
なお、春の優勝も含めると、沖縄尚学と三重が加わり、3チームが優勝経験校となります。
前橋育英が初優勝を果たした昨年は、4強すべてが春夏ともに優勝未経験校でした。
ただ、今年と異なるのは16強の時点では夏の優勝経験校が5校、春も含めると8校残っていたということです。
これらのチームが3回戦、準々決勝で一気に姿を消したわけですね。
ということは、今回は前回以上の波乱が起きているということなのでしょうか。
16強の顔ぶれをチームとしての過去の最高成績、地区の最高成績などとともに見てみましょう。
八戸学院光星(青森)
出場回数:夏7回(初出場1997)、春7回(初出場1997)
地区過去最高
夏:準優勝 1校2回
春:準優勝 1校1回
高校過去最高
夏:準優勝 2回(2011、2012)
春:準優勝(2012)
星稜(石川)
出場回数:夏17回(初出場1972)、春11回(初出場1977)
地区過去最高
夏:準優勝 1校1回
春:8強 2校5回
高校過去最高
夏:準優勝(1995)
春:8強(1992、1995)
沖縄尚学(沖縄)
出場回数:夏7回(初出場1962)、春6回(初出場1968)
地区過去最高
夏:優勝 1校1回
春:優勝 2校3回
高校過去最高
夏:3回戦[1勝](2003)
春:優勝 2回(1999、2008)
二松学舎大付(東東京)
出場回数:夏1回(初出場2014)、春4回(初出場1980)
地区過去最高:
夏:優勝 1校2回 ※西東京は3校4回、東西分離前に1校1回、
春:優勝 5校5回(東京全体の成績)
高校過去最高
夏:ー
春:準優勝 1回(1982)
三重(三重)
出場回数:夏12回(初出場1966)、春12回(初出場1966)
地区過去最高
夏:優勝 1校1回
春:優勝 1校1回
高校過去最高
夏:8強 (1968)
春:優勝(1969)
城北(熊本)
出場回数:夏4回(初出場1993)、春3回(初出場1995)
地区過去最高
夏:準優勝 1校3回
春:優勝 1校1回
高校過去最高
夏:2回戦[1勝](1995)
春:初戦
盛岡大附(岩手)
出場回数:夏8回(初出場1995)、春3回(初出場2003)
地区過去最高
夏:4強 2校4回
春:準優勝 1校1回
高校過去最高
夏:初戦
春:3回戦[1勝](2013)
敦賀気比(福井)
出場回数:夏6回(初出場1994)、春5回(初出場1998)
地区過去最高
夏:4強 3校3回
春:準優勝 1校1回
高校過去最高
夏:4強(1995)
春:4強(2013)
富山商(富山)
出場回数:夏16回(初出場1940)、春5回(初出場1963)
地区過去最高
夏:8強 5校6回
春:4強 1校1回
高校過去最高
夏:8強 2回(1967、1974)
春:2回戦(1970、2009)
日本文理(新潟)
出場回数:夏8回(初出場1997)、春5回(初出場2006)
地区過去最高
夏:準優勝 1校1回
春:8強 1校1回
高校過去最高
夏:準優勝(2009)
春:8強(2006)
八頭(鳥取)
出場回数:夏8回(初出場1987)、春1回(初出場2008)
地区過去最高
夏:4強 2校5回
春:準優勝 1校1回
高校過去最高
夏:3回戦[1勝](1994)
春:3回戦[1勝](2008)
大阪桐蔭(大阪)
出場回数:夏8回(初出場1991)、春6回(初出場1991)
地区過去最高
夏:優勝 5校11回
春:優勝 6校9回
高校過去最高
夏:優勝 3回(1991、2008、2012)
春:優勝(2012)
聖光学院(福島)
出場回数:夏11回(初出場2001)、春4回(初出場2007)
地区過去最高
夏:準優勝 1校1回
春:8強 2校3回
高校過去最高
夏:8強 2回(2008、2010)
春:8強(2013)
近江(滋賀)
出場回数:夏11回(初出場1981)、春3回(初出場1998)
地区過去最高
夏:準優勝 1校1回
春:8強 2校4回
高校過去最高
夏:準優勝(2001)
春:8強(2003)
健大高崎(群馬)
出場回数:夏2回(初出場2011)、春1回(初出場2012)
地区過去最高
夏:優勝 2校2回
春:準優勝 1校2回
高校過去最高
夏:2回戦[1勝](2011)
春:4強(2012)
山形(山形中央)
出場回数:夏2回(初出場2010)、春2回(初出場2010)
地区過去最高
夏:4強 1校1回
春:4強 1校1回
高校過去最高
夏:初戦
春:3回戦[1勝](2013)
今回、夏初出場校は二松学舎大付のみ勝ち残っています。
同校は春は1980年に初出場しており、
同様に1980年代以降に春夏いずれかの甲子園初出場を成し遂げたチームはなんと12校。
1990年以降に絞っても、9校という多さです。
これらのチームには初出場以降、一気に出場回数を積み重ねているチームも多く、
いわゆる平成以降の常連校が目立つ印象ですね。
残る4チーム=富山商、三重、星稜、沖縄尚学も
平成に入ってからもコンスタントに出場しており、
おなじみの伝統校といった感じでしょうか。
11校は地区としても夏優勝未経験ということもあり、
16強の顔ぶれとしては新鮮味があって波乱が起きているように思えますが、
チームとして見ると「機が熟した!」という高校が多い感じがしますね。
計8校が残っており、うち3校が夏の準優勝を経験している北信越、東北勢や
同じく夏準優勝経験のある近江、春の優勝経験がある4季連続の沖縄尚学、3季連続の三重など
「機が熟した」タイミングが揃った結果、
大阪桐蔭をのぞく15校が優勝未経験校という顔ぶれになったとでも言いますか……。
いったいどのチームが深紅の優勝旗を勝ち取るのでしょうか。
いつだって機が熟しているように思えるすごさのある大阪桐蔭が、
初優勝を目指す15校にどう立ちはだかるのかも含め、楽しみたいと思います。