※この記事は 野球応援 Advent Calendar 2013の十三日目となります。
来年のセンバツに向けて、本日、13日の金曜日に各地区の21世紀枠推薦校9校が決定しました。
前回は記念大会だったので、4校が出場しましたが、今回は3校が選出されます。
独断と偏見、さらにこれまでの傾向も踏まえて、9校の候補のうち、どこがセンバツ出場を掴むのか、予想したいと思います。
候補校一覧
まず、推薦校の顔ぶれを、秋季大会の成績や各地区および推薦校の都道府県のこれまでの選出回数などとともに見てみましょう。
地区(地区の過去選出回数)
推薦校(都道府県=都道府県の過去の選出回数/甲子園経験/過去の推薦回数)
秋季大会成績
北海道(3回/一般枠1)
天塩(北海道=3回/甲子園・なし/推薦・地区初)
秋季大会成績/道(地区)ベスト16/
東北(8回/一般枠2)
角館(秋田=1回/甲子園・なし/推薦・地区初、県初)
秋季大会成績/県優勝/地区ベスト8/
関東・東京(3回/一般枠関東4.5、東京1.5)
小山台(東京=なし/甲子園・なし/推薦・地区初、都初)
秋季大会成績/都(地区)ベスト8/
北信越(3回/一般枠2)
長野西(長野=なし/甲子園・なし/推薦・地区初、県初)
秋季大会成績/県3位/地区初戦敗退
東海(1回/一般枠2)
伊勢(三重=なし/甲子園・なし/推薦・地区初、県初)
秋季大会成績/県準優勝/地区初戦敗退/
近畿(3回/一般枠6)
海南(和歌山=1回/甲子園・春16回[大成の2回含む]、夏4回/推薦・地区初、県初)
秋季大会成績/県準優勝/地区初戦敗退
中国(4回/一般枠2.5)
大東(島根=3回/甲子園・なし/推薦・地区初、県初)
秋季大会成績/県3位/地区初戦敗退
四国(5回/一般枠2.5)
坂出(香川=1回/甲子園・なし/推薦・地区初、県初)
秋季大会成績/県優勝/地区初戦敗退
九州(3回/一般枠4、神宮枠1)
大島(鹿児島=なし/甲子園・なし/推薦・地区初、県初)
秋季大会成績/県ベスト4
高野連はセンバツでは地域性というバランスを重視する一方で、21世紀枠に限っては、かなり無視されており、選ばれてきた地区や都道府県に偏りがあります。私立いじめの枠でありながら、私立強豪が多くない県が有利なんですよね。各都道府県ごとの環境、勢力構成の違いがほぼ無視されているといっていいでしょう。
って、なんのためのデータだ!
また、しかも過去の推薦回数の項目を作りましたが、どこも初! 今回は、過去の推薦回数というアドバンテージはないということですね。
なんのためのデータだ!
なんて言っていても仕方がないので、予想をしていきましょう。
21世紀枠の選考方法ですが、21世紀枠用の選考委員が東西からまず1校ずつ選び、さらに、残されたチームから最後の1校を選ぶことになります。東日本は北海道、東北、関東、北信越、東海。残りが西日本です。
東日本
では、東日本の5チームから。
話題性では最北の出場となる手塩、東京初の選出となる小山台が一歩リードでしょうか。
また、伊勢も今年は伊勢神宮の式年遷宮があっただけに、気になるところですね。
ところで、北海道は過去2年続けて、さらに、東北は5年連続で選ばれています。
バランス無視の選考委員とはいえ、少しマイナスになるかもしれません。
しかし、東北の角館は地区ベスト8まで進んでおり、候補の9校中、最高成績です。
また、今年の夏も県予選の決勝に進出しています。これはけっこう大きいと思いますね。
小山台も角館と同じく地区ベスト8の実績を残しています。
東京単独地区とはいえ、早実や堀越を破ってのベスト8ですから、戦績面では角館と並んで有利なのではないでしょうか。
手塩はこの点でやや苦しいかなあと思います。
また、長野西は推薦理由も含めて、やや不利なのではないでしょうか。
小山台が選ばれた場合、一般枠の東京と関東の最後の6枠目がどうなるのかも気になりますね。
先に決まる21世紀枠の結果が、一般選考に影響を及ぼさないようにしてほしいなと思います。
ということで、東日本から選出されるのは、ズバリ、角館と予想します。
夏の実績がある分、小山台よりやや有利なんじゃないかなと。
西日本
続いて西日本を見てみましょう。
今回の推薦校のなかで、唯一いわゆる「復活枠」に該当する海南がかなり有利と見ています。
個人的には、10人でセンバツ出場した大成と合併しているというのもでかいですね(今も校舎は別々なんですね。野球部は一緒にやってるのでしょうか)。
対抗馬になり得るのが、離島の大島だと思います。
地区大会に進出していませんが、九州大会は開催地ではないと2校しか出れませんし、準々決勝では樟南を破っています。
ただ、選出された場合、神宮枠も獲得しているので、九州が合計6校になるのがネックになりそうです。
もちろん、21世紀枠選考委員がこうしたバランスを無視する可能性は高いですが。
また、坂出の場合は、有力候補の池田が地区決勝まで進出して一般枠にまわったという事情もありますので、厳しいかと思います。
大東も昨年同じ島根の益田翔陽が選出されているうえに、島根勢4校目となるので、今回はないのではないでしょうか。
しかしながら、あの発言で知られる山陰のピカソ・野々村元監督の母校でもあります。
話題性は十分かもしれません……。
ちなみに、私はあの発言は致し方ないものがあると思います。
いろいろ書きましたが、やはり、西日本からは海南が選ばれると予想します。
最後の1枠
で、残りの1校ですね。
私が東西それぞれで予測した角館と海南はともに過去に選出経験のある県ですが、21世紀枠はこれまでの歴史で、未選出の都道府県から必ず1校は選ばれています。
ようやくデータが生きてきますね。
未選出の都道府県ということだと、小山台、伊勢、長野西、大島、この4校にしぼられます。
う〜ん、悩ましいところですが、角館と海南にないものを持っているという視点から、大都市の小山台、離島の大島、この2校の争いになるのではないでしょうか。
鹿児島の離島では、過去、2006年に徳之島が地区推薦されながらも選ばれなかったことがありました。このときは、一般枠で進出した同じく離島の八重山商工(沖縄)の存在が大きかったように思います。今回は、九州に5枠あること、さらには沖縄勢2校が一般枠確実ということが、果たしてどう影響するかという感じですね。
一方、東京から地区推薦されたのは2004年の桐朋以来。今回は公立ですね。ところで、都立の星などと言われている東京の強豪公立には、ちゃっかり野球推薦枠があるケースも見受けられます。21世紀枠で選ばれるとすれば、そういうよところより、小山台のような学校に出て来てほしいのではありますが……。
ということで、最後の1校はわからんです。
予想放棄です。
まあ、そもそも予測のつかない枠で、東西の2校も外れる可能性はありますし。
ちなみに、地区の推薦校も私の予想とはけっこう違いました……。
とにかく、東西で選ばれるか、最後の1枠で選ばれるか、順番はわかりませんが、角館、小山台、海南、大島の4校のうち、3校が選ばれるのではないでしょうか。
そんな感じです。
なお、この予想は候補9校やチームそのものについて、こっちが優れているとかどうとか甲乙つけるものではありません。
あくまで、どこが選ばれそうかというものですので、悪しからず。
また、秋季大会、県推薦、地区推薦、出場校選考と、21世紀枠って、とにかく選考されるまでにいろんな過程があります。
選ばれるまで、徐々に盛りあがれる枠でもあり、部員や指導陣、OBや関係者の方はドキドキものでしょう。
そして、どこが選ばれるにしろ、センバツでは、素晴らしいプレイを期待したいです。
選ばれるつもりで、冬場の練習に取り組んでほしいですね。
ーーー
ちなみに、個人的には最後の1枠は大島がいいかなと思います。
小山台が選考されるには、愛知の成章が選ばれたときのような累積が必要かなと……。部活動を「○○部」ではなく「○○班」と呼ぶ校風や、実績十分というブラバン班も魅力的なのではありますが……。
両校をわけるのは、部員数ですね。
学費無料も追い風となって、地方都市を含め、都市部にある普通科高は部員の確保面で有利ですので、安定した戦績を築き上げることが可能になってくると思います。
そのため、どちらかというと、部員が揃いにくいところを応援したいなという気持ちです。
(後だし追記12/14)
※東日本予想のところで、角館に関するくだりの頭に「しかし、」を追加しました(5年連続で選考されているという不利な点を秋季大会の実績によるプラスが上回るという意味です。文章がつながってませんでしたね……)。
あと、伊勢に関する記述が抜けておりましたので、ここに書きますが、県優勝、地区1勝をあげている角館と比べると、やや実績が劣るかなと思います。
(さらなる追記12/22)
※こちらのサイトを参考にさせていただきました
高校野球激闘の記憶と栄光の記録
センバツ高校野球大会[都道府県21世紀枠 推薦校一覧]