※この記事は 野球応援 Advent Calendar 2013の六日目となります。
試合の最後を締める校歌斉唱。熱戦の後のドラマチックなエンディングであったり、張り切り屋たちが反り返って歌う様子に微笑ましかったり、頂点をつかんだ涙混じりの光景に胸を熱くしたり・・・。校歌斉唱は高校野球を象徴する一コマです。
そんな甲子園での校歌斉唱を今よりもっとドラマチックに変えられるかもしれない、ある一つの提案をしてみたいと思います。
提案
やることはシンプルです。「校歌斉唱時の演奏をスタンドの応援団が行う」です。
これを取り入れることにより、次のような効果が生まれます。
一体感が生まれる
テープ録音(今どきはもっとデジタルな方法ですか・・・)された演奏とスタンドの演奏とでどちらがみんなの気持ちが込められるか、は比べるまでもなく後者ではないかと思います。
現に地方大会ではこの方式が行われている県もありますが、選手・応援団・観客と場内にいるみんなの気持ちが一つになる校歌斉唱を体験すると、それはもう本当に感動的です。
ちなみによく録音演奏で使われる合唱団が歌っているような美しすぎる校歌斉唱は、試合を終えたばかりで沸騰した場にあまり似つかわしくない気もするんです。要は適材適所ということです。
各学校の個性がでる
吹奏楽の美しい演奏を魅せる学校、野球部員が気合いの絶叫を見せてくれる学校、男子校で地鳴りのような迫力で歌い上げる学校、学校の個性によって様々なスタイルの校歌が聞けるとなると・・・想像するだけでワクワクしませんか?
応援団にスポットライトがあたる
この方式を取り入れることで、校歌斉唱はスタンドの応援団が主役になるひとときとなります。
高校野球の応援は相当にハードです。遠路バスに揺られて応援に駆けつけて、試合中も炎天下の中日陰も無いところで声を枯らし、雨で試合が中断しても選手たちのようにベンチ裏に隠れることもできなかったり・・・。試合に臨む大変さは、時として選手たち以上な事もあるのではないでしょうか。
そんな大変な思いをしてまで精一杯の応援で試合を盛り上げてくれた応援団を、メインの舞台に上げる機会をぜひ与えてあげたいという思いがあります。
高野連の方々へ
既成の枠組みを壊すための政治的な問題、技術的な問題(グランドとスタンドの音の聞こえるタイミングずれ、連携の段取り等)など実現するには色々課題があるかと思います。
しかし、そんな困難な課題でも思わぬ豪腕で解決するのが高野連という組織が持つ力です。
まずは一度お試しでも構わないので何とか実現してもらえると嬉しいです・・・。ぜひよろしくお願いします!