※この記事は 野球応援 Advent Calendar 2013の二日目となります。
2013年の秋季大会、さらには神宮大会が終了し、21世紀枠も各都府県の推薦校までが出そろいました。
センバツ出場校について、あ〜でもないこ〜でもないと予想をする季節ですね。
まあ、自分の場合、純粋な予想にはならず、ついつい理想が混ざってしまうのですが、予想は追々書くことにして、今回はセンバツの応援団賞について取り上げたいと思います。
松坂投手がいた横浜が春夏連覇を達成した1998年に導入されたこの賞は、出場各校の初戦を対象に審査され、毎回、最優秀賞1校と優秀賞5校が選出されてきました。様々なタイプがある応援を審査するというのはどうにも難しいようにも思いますが、震災の影響で選考がなかった2011年をのぞき、これまでに15校が最優秀賞を獲得しています。その顔ぶれは以下の通り。
年(回) 校名/県/出場枠/出場回数/大会戦績
1998(70) 豊田西(愛知)/東海/初出場/3回戦進出
1999(71) 峰山(京都)/近畿/初出場/初戦敗退
2000(72) 橿原(奈良)/近畿/初出場/初戦敗退
2001(73) 桐光学園(神奈川)/関東/初出場/3回戦進出
2002(74) 三木(兵庫)/近畿/初出場/初戦敗退
2003(75) 隠岐(島根)/21世紀枠/初出場/初戦敗退
2004(76) 八幡浜(愛媛)/21世紀枠/初出場/初戦敗退
2005(77) 高松(香川)/21世紀枠/72年ぶり4回目/初戦敗退
2006(78) 金沢桜丘(石川)/21世紀枠/53年ぶり3回目/初戦敗退
2007(79) 室戸(高知)/神宮枠/初出場/ベスト8
2008(80) 成章(愛知)/21世紀枠/36年ぶり2回目/2回戦敗退
2009(81) 彦根東(滋賀)/21世紀枠/56年ぶり3回目/初戦敗退
2010(82) 川島(徳島)/21世紀枠/初出場/初戦敗退
2012(84) 宮崎西(宮崎)/九州/初出場/初戦敗退
2013(85) 土佐(高知)/21世紀枠/20年ぶり7回目/初戦敗退
こうして見ると、応援団賞は初戦が対象ということもあり、大勢の応援団が詰めかける初出場校や21世紀枠選出校(2001年より導入)に有利に働いているようです。もちろん、受賞校の応援に文句があるわけではありませんが、もうちょっと選出される学校に幅があってもいいんじゃないかなと思ってしまいますね。
一方で、毎回5校が選ばれてきた優秀賞は最優秀賞ほどの「壁」はないようで、PL学園や習志野といった応援でも有名な強豪校もこれまでに選出されています。
なかでも、愛工大名電と創価はそれぞれ優秀賞を2度受賞。
この2校は最優秀賞の壁を破る最有力とも言えるかもしれません。
ただ、両校とも来春の出場はなさそうですが……。
なお、来春は、過去に優秀賞を受賞している学校では、地区大会を制した日大三や三重、龍谷大平安、今治西のほか、地区準優勝の智弁和歌山の出場が確定的。ボーダーラインだと地区ベスト8の習志野もいますね。これらの高校が21世紀枠や初出場校以外では初の最優秀賞に選出されることになるのか、注目したいところです。
受賞経験校以外では、最優秀賞を過去5回受賞している四国から池田の久々の選出が有力視されています。一般枠となるのか21世紀枠となるのか、微妙なところですが、いずれにせよ、最優秀賞の有力候補になりそうですね。
また、都道府県別で最優秀賞・優秀賞の受賞回数を見ると東京が優秀賞7回(6校)、大阪が優秀賞5回、愛知が最優秀2回・優秀賞2回(1校)。人口の多い地区の受賞回数が多いようです。
最優秀賞のみを見てみると、2013年の土佐の受賞により、愛知と並んで高知が最多受賞となりました。最多といっても、2回ではありますが……。ただ、高知の2回には共通項があります。室戸が受賞した際に応援団を責任者として率いていた先生が、土佐でも応援団責任者として再び受賞しているのです。この記録は、当分破られないかもしれませんね。
ところで、応援団賞の表彰は閉会式、つまり決勝戦の後にありますが、これまで決勝に残った学校がその大会で応援団賞を受賞したケースは、1998年(関大一/準優勝&優秀賞)と2005年(愛工大名電/優勝&優秀賞、神村学園/準優勝&優秀賞)のみ。2005年は優秀賞同士の決勝戦ですから、応援合戦もかなり熱いものだったんでしょうね。