※この記事は 野球応援 Advent Calendar 2013の十六日目となります。
スタンドの応援で客を呼ぶことができる数少ない学校の一つが習志野。
全国吹奏楽コンクールの上位常連でもある演奏のクオリティ、200名以上の部員(野球部よりはるかに多い!)やOBらによる大音量の迫力を兼ね備えた吹奏楽による応援は「美爆音」という代名詞でもすっかり有名ですね。
自分も都内に住んでいた頃は、夏になるとあの応援を聞きたいがために何度か千葉まで足を運んでいたものです。(今度はいつ行けるかな・・・。)
習志野で好きな曲は?
さて、みなさんは習志野の応援で何が一番好きでしょうか?
もしアンケートでも取ったとしたら、一番人気はやっぱり「レッツゴー」になるでしょうか。これぞ習志野というオリジナリティ、迫力、盛り上がりとも抜群の名応援曲だと思います。
こちらは「エスパニアカーニ」。演奏が素晴らしすぎてもはや応援だけ聞き入ってしまいそう。
2013年秋からは新曲として映画「ベン・ハー」のテーマ曲も使われるようになったそうです。これまたなんたるスケールのデカさ・・・。こんな選曲ができるのも習志野吹奏楽のレベルの高さあってこそなんでしょうね。
といくつか曲を上げてみましたが、、。
自分が一番好きなのはこの「ハリーアップ」です。
初めてハリーアップを聞いた習志野ー明徳義塾戦
自分がこれまで見た一番好きな習志野の試合は、2001年選手権2回戦での習志野ー明徳義塾戦です。
習志野・佐々木と明徳義塾・田辺の好投手同士の投げ合いで始まったこの試合、死球アクシデント後からの田辺の粘投、伏兵白鳥の一発、松浦のフェンス直撃の弾道、これでもかと得点圏に走者を送り続けた明徳義塾打線に立ちはだかる佐々木のフォーク連投、そして最終回のファインプレー三連発・・・。単に接戦でいい試合だっただけでなく、ナイターにもなり、名シーンも満載、高校野球としての完成後がとても高い試合で、何度も飽きずに録画を見返したものです。
おそらく、この試合中に自分は初めてハリーアップを聞きました。
心の底から強い気持ちが湧いてくるようなこの曲に心をわしづかみにされるとともに、最高の試合を、最高の応援を聞きながら見ることができたあの満足感。。その時の思い入れと相まって、習志野のハリーアップはきっと自分の中で好きな曲として定着したんでしょうね。
ハリーアップ?スローダウン?
ところで、ハリーアップは習志野のオリジナル曲というわけではなく、例えば甲子園常連校辺りでいうと熊本工の応援などでも使われています。
でも、他での場合は曲名が「ハリーアップ」ではなく「スローダウン」となります。
というか、「スローダウン」で調べると分かりますがこちらの方が正式な曲名で、「ハリーアップ」というのは習志野独自の呼び方なんですね。
「うちの演奏はスローでもダウンでもない、ハリーでアップだぜ!」と言ってるかは分かりませんが(言ってない)、この曲名には名門習志野吹奏楽部のプライドが込められているような気がしないでもありません。
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